追記しました。
試合結果
堺ブレイザーズ 2-3 東レアローズ
実況
161210 Vプレミア男子 堺東レ - Curated tweets by stellakin
試合のポイント:最後獲りきれなかった堺…試合が長引く度に不利になる理由とは
この試合は、終わってみればフルセットだったのですが、試合の内容は共に「いいサーブが入ってくるかどうか」というところがキーポイントとなりました。
チーム力は両者はまた別です。
分けて書いてみようかと思います。
堺の視点:試合が長引けば不利になる原因は、サーブ&ブロックに効果がない
この試合は1セット目は東レ、2,3セットは堺が取っています。つまり堺は2セット先取された段階から逆転負けをしたわけです。
東レがなぜ逆転できたのかはあとで書くとして、堺側から見れば手痛い1敗となりました。
できれば3-1で勝ちたかったのですが。
堺が元々持っている戦い方は「サーブ&ブロック」です。それがこの試合にどのように作用していたのか。
印東監督から来た戦術的な部分や同時多発位置差攻撃はもはや影も形もありませんが…。
まずは、ブロック。
クイックに3枚跳ぶの…堺。。
— リオ@DM解放中 (@stellakin) December 17, 2016
このように、堺は序盤からかなりしぼったブロックをしていて、その勘がハズレてノーマークで相手に打たせるといったことを繰り返してきました。
1セット目は東レの攻撃に何もできなかったですね。
2セット目は途中MBの判断でリードブロックを意識したブロックが見られ、
出耒田がリードブロックで低いクイックをドシャット!!
— リオ@DM解放中 (@stellakin) December 17, 2016
しかし、試合を手放してしまいました。
最後までリードブロックを意識できなかったのです。
出耒田選手から松本選手へ交替するのですが、リードブロックでスパイクに触っていた出耒田選手を外すというのは命取りだったかと思います。
そして、なぜかサーブで攻めない。
これでは、「いいサーブが来たら、もしかしたらセットが取れるかもしれない」という状態です。
逆に言えば、「いいサーブが来なければ、どうすることもできずに相手にセットを取られる」という状態です。
たまたま運良く相手がレセプションを乱してくれれば…という、何とも計算できない戦い方をしています。
恐らく「いいサーブ」の定義がないので、とにかく崩そうとはしているのですが、どこを狙って○○の助走を潰すなどといった目的が明確ではないんだと思われます。
戦いながら、選手が迷っているように見受けました。「何故うまくいかないのだろう?」と。
3セット目は選手達の個人技で何とかもぎ取りましたが、4セット目を東レのサーブとブロックの連携に苦戦して取られ、そこで落としてしまいました。
ブロックがぐずぐずで(まとまってなくて)、サーブも来なくて、どうやって勝つんだ堺。。フルセットに持ち込まれたらそりゃ負けるよ…。
— リオ@DM解放中 (@stellakin) December 17, 2016
東レが勢いそのままに5セット目を取り勝利しました。
2、3セット目が嘘のように、ブロックが本当にバラバラでした。
そこで強烈なサーブで強引にブレイクを奪うことができなければ負けるでしょう…。
何とも後味の悪い試合となりました。
東レの視点:OHを米山選手から星野選手へ交替。火力が増して戦えるようになった
東レは見るからに「ぶん投げトス」だったので、取られたセットはスパイカーが苦しい状況でした。
※「ぶん投げトス」というのは、とにかく打ってと荒々しいトス、スパイカーに優しくないトス…と私は考えています。
時折、2枚替えをして修正を試みているのは感じましたが、なかなか改善されなかったですね。
セッターの藤井選手がとにかくスパイカーへ決めさせようとトスを上げるのですが、裏目裏目に出てしまっていました。
元々、ニコラ選手や鈴木選手が高火力であり、米山選手にはうまさがあってその辺のバランスがいいんですが。
こういう時は、セッター交替で何とかしたいところです。
しかし、東レベンチはセッターはあくまで藤井選手で修正をはかりました。
大きいのは、米山選手を星野選手に替えたことでしょうか。
トスの荒さは変わりありませんでしたが、苦しんでいた米山選手の替わりに星野選手がスパイクをどんどん決めてくれました。
「トスはいつ改善されるんだろう」と思って見ていましたが、それでも試合後半、最終セットにはトランジションからニコラ選手もスパイクを決める程に戻っていたので、それが良かったかと思います。
堺のブロックが良くなかったので…戦術的にも不可解なので、星野選手に交替して攻撃枚数が減っても勝てましたが…というところは若干引っ掛かります。
堺の戦術が東レにとって不可解というのはあったかもしれませんね。
東レは「相手をよく研究して相手のやろうとすることを自分達の得意なペースにはめて苦しめる」というのが戦うスタイルですから、堺の動きがまだ掴めなかったのかもしれません。
そこで4セット目になってから、堺の戦い方にようやく慣れてきたという感じでしょうか。
堺の弱点を突くようなサーブで盛り返しました。
もっと早くいいサーブが走ればなと思いましたが…その前にトスの立て直しでそれどころではなかったですかね。
辛くも勝てたことは東レにとって次に繋がるでしょう。