チケット販売情報

■チケット発売中!
・ファイナル 男女ファイナル icon~2/24 23:59まで
 男女ファイナル icon 2/25 10:00~
・ファイナル3 3/11,12 男女ファイナル3京都大会 icon
・プレミアリーグ男子 2/18,19 ファイナル6小牧大会 icon 2/25,26 ファイナル6大阪大会 icon 3/4,5 ファイナル6大田大会 icon
・プレミアリーグ女子 2/12 ファイナル6岡山大会 icon 2/18,19 ファイナル6福岡 icon 2/25,26 ファイナル6大田大会 icon

攻撃参加意識についてハイキュー!!を交えながら考える



何をどう伝えるか考えたときに、自分はあまり順を追って物事に取り組むタイプではないので、思い付いた順番にバレーについていろいろお話ししていきたいと思います。

技術の話の前に、今回のテーマは「攻撃参加意識」についてです。

攻撃=スパイク

今回はスパイクに焦点を当てていこうと思います。

勿論相手のコートにボールを落とす競技な以上はサーブやブロックもバレーボールにおいては攻撃なんだと思っていますが、今回はスパイクについてお話ししたいと思います。

攻撃参加意識を高く持たなければ戦えない

どんな国際大会も見るたびに思うんですが、いつも攻撃への参加意識がとても大事なんだなということを考えさせられます。

スパイクはあらゆる場所から打つものがありますが、特別視せずにクイックもバックアタックもオープン(ハイセット)もスパイクという風に考えていかなければならないなと思います。

WSやOP(いわゆるサイドアタッカー)、MBも関係なく捉えていきます。どれも同じ1点です。

海外チームを見ていても、攻撃が偏ることなくいろんなポジションからスパイクを打ってきます。

特にMBは必殺技のように試合最後締め括りに使ったりできています。

海外のチームはどの選手も打つスパイクを気満々で、自分が決めてやると言いたげにスパイクの助走に走ってきます。

しかしそれは考え方が自己中心的だからというわけではなくて、スパイカー全員で攻撃に参加していくことがチームの決まり事であって、勝つために必要なプロセスなのです。

助走して来ないなんて有り得ない。助走をしないでボーッとしていたら、勝つためにやってるのにお前だけ何をやってるんだとどやされるでしょうね。

全員で一斉に助走を開始する、それが同時多発位置差攻撃の考え方であるのです。

かたや日本はどうでしょうか?1セットにMBのクイックやWSの真ん中からのバックアタックはセット間に何本出たでしょうか。

合わせても10点分ないと思います。ほとんどがWSやOP、いわゆるエースが占めています。

Vリーグ女子も開幕しましたが、試合を見ていてもバックプレイヤーがブロックフォローなんかに気を取られていて全然バックアタックを使う気がないチームが多かったです。

相手がどこから攻撃してくるか丸わかりでした。

ディフェンス云々はともかく、攻撃、スパイク打とうともしてない人達は少し考え直してほしいものです。

ハイセットは別ですけど。トスが上がってから助走するので、相手の3枚ブロックがそびえ立つ中でブロックフォローもしないと、3枚を相手に不利な状態で勝負するよりもリバウンドを取るなりして何とか自分達がいい状態で攻撃に繋げていきたいですから。

でも普段の2ndテンポの時(いわゆるコンビ)でも、MBやバックプレイヤーがまるで助走しないのは疑問でしかありません。

スパイカー全員で攻撃に参加しないとどういう弊害があるのか

まず2~3人の選手がかなりのスパイク本数を1試合中に打たなければならなくなります。

それはかなり体力を消耗します。ただでさえ、日本の選手は海外に比べれば小さいです。

小さいからこそ、リバウンドやブロックのワンタッチからの切り返しでラリーを物し、ブレイクポイントを取っていかないとなりません。

しかもWSの選手は普段はレセプションに入りますし、仕事量も多くなり精神疲労も厳しくなります。

敵のサーバーもそこはわかっていますから、サーブでWS(特に前衛)が取るのを苦戦するような位置を狙ってきます。消耗に次ぐ消耗で、WSは体力的にも精神的にもキツくなります。

ワールドカップ男子で、日本は2セット目まではアメリカなどの強豪とも戦えていましたが、試合後半2セットは奮わず負けていったのはこういったことも敗因なのです。

WSの柳田選手や石川選手、OPの清水以外の選手もどんどんスパイクを打っていかなければいけなかった。

また、全員で攻撃を仕掛けていけば、ブロックを分散することができるのでスパイクを決められるようになり、余計なラリーもしなくて良くなります。それは体力的にも精神的にも負担が少なくなります。

ちなみにサーブが集まるWSが精神的に苦しくなるシーンはハイキュー!!でも取り上げられています。

IH予選の時の青葉城西との戦いで、田中先輩が及川からスパイクサーブを連続して狙われたシーンです。(コミックス6巻、第52話「エースの資質」より)

必要なのは運動量と攻撃枚数の確保

どんな敵のブロッカーでも、助走をしていないスパイカーの前でブロックに飛んだりしません。

ブロックに着こうとするのは助走をしているアタッカーです(※この辺はブロックシステムによるのですが)。

少なくとも、打たなくても打つ素振りをしていれば、ブロッカーは警戒しなければならなくなります。そのスパイカーがスパイクを打つ可能性が0ではない限り。

0と瞬時に判断できるのは、ハイセット(3rdテンポ)の時くらいです。

トスが上がってから助走を始めるので、その選手だけをマークする状態になります。

2ndテンポ、1stテンポの場合は何人かで助走をしてくるので、そのほとんどが囮であっても無視できません。だから、例えスパイクを打たなくても何人かで助走をしなくてはならないのです。

特に日本ではまだ主流の2ndテンポのコンビバレーでは、どんなにトスを速くしても2ndテンポである限りある程度ブロッカーが追い付きます。

敵はサーブで崩して、助走してくる人数を予め減らしておいてからブロックの選択してくるのですが、攻撃に参加する=助走してくる人数が少なければ、2ndテンポの攻撃においてはブロッカーが複数枚着いてくる結果になってしまいます。

1stテンポならば?という疑問ですが、しかし1stテンポであっても助走してくる人数が1人だけではブロッカーのマークは分散できません。

1stテンポである分には、スパイカーに十分な打点の高さがあればブロックで止められることはあまりないでしょう。打点が低い場合はブロックにかかってしまう可能性が高いです。

スパイクを打たなくても助走するというのを1試合ずっと続けていくのは、体力的にはタフなものになります。

特にレセプションをしたり、ディグを行ったりした直後に助走を始めなければなりません。

ですが、全く動かずにブロックフォローに行き始めるのと、少し助走のモーションを見せてからブロックフォローに入るのでは、相手ブロッカーの目は全く違うのです。助走に少しでも入れば、ブロッカーは無視できなくなりますから。

レセプションやディグの時はできるだけ転ばず、転んだとしても走り始めることが大切です。

ワールドカップ中自然とそれをしていたのは、浅野博亮選手でした。守備固めで交替しているにも関わらず、攻撃へ参加する意識がいいですね。

スパイクすることは残念ながらありませんでしたが、リーグを見ていただけると浅野選手がどういう選手なのかわかっていただけると思います。

海外の大きな選手も運動量が豊富

海外の選手はそういった概念がきちんと選手達に浸透しているので、勝負時に選手が助走をサボっていることがまずありません。

そして、攻撃枚数=助走をしている人の数を多く確保してきます。例えレセプションやディグが崩されネットから離れたところにボールが上がった状態(BパスやCパス)からでも複数で助走を開始し、クイックを使ってきたりします。

元々サーブやスパイクでレシーブが乱されることを前提にしているので、崩された状態からでも攻撃に繋げることができるのです。

そういう意味では、日本では正確なパスからの攻撃を常に想定しているので柔軟性はないです。

ですが、日本もレシーブは乱されますし、そこからパスではなく攻撃に繋げていきたいですから、乱された状態から複数の攻撃枚数を確保し、運動量を上げて得点に繋げる必要があるのです。

自分達がやれることを完璧にすることよりも、相手が嫌がることを積極的にしていかなくてはなりません。

攻撃参加意識の高い選手は日本にもいるよ

ワールドカップでは、石川祐希選手が見せてくれました。※著作権の都合上動画を紹介することができないのがとても残念です

清水選手がフェイントをディグしようとアタックラインよりも前の位置まで取りに来て転んでスパイクの助走に入れなくなってしまったときに、その時バックプレイヤーの石川選手がすかさずライト側に回り込んでトスを呼び、バックアタックをしたシーンがありました。

攻撃への参加意識が高いからこういったプレーにも繋がります。常にスパイクを打つ準備ができているというのが大切です。

JT越川優選手も、バックレフトにいる時に、レフト側の前衛の選手がアタックラインよりも前で転んでしまった時はバックレフトにトスを呼び込みます。
(リーグが開幕してからご紹介致しますが)お2人はイタリアでのプレー経験があるので、こういった機転が効くのが当たり前なんでしょうね。目立ちたいとかじゃなくて、これらは攻撃参加意識の高い彼らにとっては当然のことなのです。

女子でも開幕したばかりですがそういった積極的なプレーが見られるようになってきました。

返ってきたボールをセッターがそのままトスにしてツーでスパイカーが打っていったり。

こういったプレーもセッターがワンをいきなりトスにするというのはその場でコミュニケーションを取っているわけではないですが、スパイカーは元々攻撃できる準備ができていたので、すぐ打つことができたのです。※10/18東レ対日立戦より

ハイキュー!!でも、レセプションが東峰が転んでしまい影山がワンハンドトスするしかなかった状況でも田中先輩がすかさず助走に入っていてスパイクが打てたシーンがありました。

これも攻撃への参加意識が高いからできるわけです。(コミックス15巻、第130話「払拭」より)



PAGE TOP