バレーボールのミカタ

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OQT2016 龍神ニッポン

OQT2016男子大会総括④…疑問点を踏まえて、戦い方について考える

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OQTロスになっているけど、まだまだ続いているので下を向いていられないリオです。

この長いレポートは恐らく次回に今後の展望を書いて終了になる予定です。

今回は日本の戦い方…戦術面の話しになります。

今まで②攻撃面③守備面でいろいろ書いてきましたが、バレーは全てのプレーが繋がっていることを決して忘れてはいけません。

1点を、体格で勝る相手からどう奪っていくかということが重要になっていきます。

チーム全体的に戦術理解度が低い

これは監督を含むベンチ、選手達全員に言いたいことです。批評です。

バレーはスポーツですので、勝敗があって勝つことに価値があります。ですので、負けたら私も悔しい。

会場が人で埋まった、グッズが売れたなどよりも、オリンピックに出場できて初めてチームの価値が出てきます。

そうでないなら、体制を変えていくしかありません。変化がなければ上には行けません。

そんな死に体な男子代表の1番まずいところは、「戦術理解度」が足りないということです。

Vプレミアを見ていてもそうなんですが、個人の能力が高いチームが優勝する時代はもう終わりを迎えています。

戦術のレベルが高く、選手達の能力が最大限に引き出せているチームが優勝できます。今後もっと構図が変化していくでしょう。

さて、OQTですが。

中国戦なんかそうなんですが、「Aパスが返ったらコミットしてくるのでサイド攻撃で攻めよう」という中国側の意図に日本が気付けていたのかどうかということはとても気になります。

最後試合が終わるまでわかっていなかった様子ですしね。

それ以外でも、どこのチームも「柳田石川のサーブさえ凌げば日本には勝てる」という勝ちパターンが明確にあり、海外チームはサーブで多少崩されてもやり返して日本からセットを奪っていきました。

日本はビッグサーバーに頼りっぱなしでした。そこ以外に突破口がないと思っていたからでしょう。

ワールドカップはパーフェクトだった?というのも理解できません。

穴だらけな守備など、見直すところはもっとあったはずです。勝てる試合を落としたこともありました。

もっとうまくなりたい、勝ちたいという選手達の気持ちは痛いほど伝わります。無理してでも試合にもっと出たいでしょう。

しかしただがむしゃらにやっていいものでもありません。戦い方が一番まずいのですから、戦い方を変えていくことがまず大切です。

さらに先に進んでいくためにも、現状を正しく理解しましょう。

日本に必要な戦い方:まずこの動画を見てほしい

これはFIVB公式チャンネルというものがありまして、そこから世界へと配信されている公式のものです。

そこでOQTであった素晴らしいプレーの数々を紹介されているプレイリストがあるのですが、そこで紹介されていた動画です。

Great spike from Yanagida

フランス戦で2枚ブロックをぶち抜いた時のものですね。

1本目のCクイックが合わず、リバウンドを拾ってライトへ…で清水選手が打ちきれず、最後柳田選手へ。

セッターは関田選手。

Wonderful play and point

こちらはベネズエラ戦。

確かにポイントへ繋がったんですけど、スパイクを辛うじてディグしてからのコート外からのセットが悪すぎる…。

柳田選手が1本目リバウンドを何とか取ってくれて、拾って繋いで…の後もセットが決してよくありませんでした。

セッターは深津選手。

日本に足りないところは、こういうところなんです。

誰が上げてもそうなんですが、この辺のセットをもうちょっと正確にスパイカーが打てるところへ上げていきたいところです。

何故かどちらも清水選手が思いきって強打できていないところがまた注目です。

どんなにいいレシーブが上がっても、1点を取るために味方に優しく繋ぐこと

これが日本の戦い方として重要だと感じます。

ほとんどのスパイカーは打ちこなせる能力がきちんとあるんですよ。

1点へ繋ぐとしては雑過ぎるところです。

そして状態が悪くてブロックにかかりそうだと思ったら、上の柳田選手や米山選手のように、「リバウンド」を取って攻め直すということが必要です。

リバウンドはハイキュー!!ですと、木兔が日向に教えていましたね。

「下に叩きつけだけがスパイクじゃない。落ち着いていれば戦い方は見えてくる」

という言葉が名言過ぎます。

日本のスパイカーもブロックに叩きつけるだけじゃなく、もっといろいろな戦い方をする技術が必要になってきますね。

日本に必要な戦い方:サーブとディフェンスの連携が今後必須

「サーブを攻める」というのが一体どういうことなのか?ということですね。

③ディフェンス面でもお話ししましたが、どうして「リードブロックは日本には向かない」と決め付けてしまっているのか不思議でしたが。

世界と戦うというのは、レフト、センター、ライト、そして真ん中からのバックアタック、最低でも4枚の攻撃を前衛3人でブロックしていかなくてはなりません。

リードブロックはトスが上がるのを一旦見ることになるので、1stテンポの同時多発位置差攻撃など早い攻撃に対してどうブロックに着くのかは瞬時の判断力が欠かせないです。

マンツーマンでブロックなどできません。相手は高いですからね。

1対1は避けなくてはなりません。複数対1という形に持っていくことが必要です。

それには、まず「サーブで攻撃枚数を減らします」。

コミット・ブロックというオプションも元々はサーブで崩すことを前提としていて、攻撃枚数が1枚や2枚になった時に初めて戦術として機能します。

機能しなかったら、ただの空跳びです。ぴょんぴょん。

「Aパスが返ったら」という攻撃枚数が多い状況でコミットで跳ぶと、クイックに釣られてしまいます。

そうではなくて、バックアタックする選手をレセプションで転ばせたり、人と人の間に打っていって攻撃の参加を妨げるということが必要です。

WSのバックアタックを封じるには、アタックライン付近にリベロが中央で転んでしまうようなサーブを打つととても効果的です。

リベロが助走の経路を塞いでしまうので、思いきってスパイクに入ることができなくなります。

これはよく石川選手がやられていました。リベロは拾えばそれで良しではなくて、「スパイカーの助走経路を塞がない」ということも理解する必要があります。

ブレイクするには、強いサーブだけが1点を取れるのではなく、相手を乱してブロックでできる限りワンタッチを取り、そこからトランジション・アタックしていくという形もブレイクに繋がります。

日本に必要な戦い方:リードブロックが理解できなければ、何故か打っても打ってもスパイクが決まらないという状況を打破できない

「あれ?何故かいつも決まるはずのスパイクが決まらない…何故だ?」という思考に陥れるのがリードブロックの本来の役割です。

リードブロックしてほしいと訴える人が多いのは、「リードブロックがわからなかったら、相手ディフェンスを掻い潜ってスパイクを決めることなんてできないですよ」ということです。

理解できないことから逃げても仕方がないと思うのです。若手は特に、本腰を入れて理解に取り組んでほしいのです。

リードブロックができるチームは、リードブロックがどんなものか理解できているので、スパイクが決まらなくなっても工夫できます。強豪国は特に。

リードブロックは本来スパイカーに嫌がらせすることができるのが大きな特徴です。

しかし日本は、リードブロックへの理解が足りないため、相手に「してやられた!」という感覚が薄いままスパイクミスがかさみいつの間にか負けていくパターンが多いです。

リードブロックを利用したトータル・ディフェンスでは、スパイクコースを塞ぐこと以外にも、スパイクアウトさせたり空いた穴にディガーを配置して拾わせたりすることができます。

相手のプレーの意図を理解できなければ、相手のディフェンスを掻い潜ることはできません。

日本に必要な戦い方:ブレイクの意識をもっと高める

ここで1本ブレイクするんだという意識もあることはあるんですが、足りないように感じました。

サービスエースに頼りきっているからでしょうね。ですので、「サービスエース」が来なければと焦ってしまうのです。

強いチームほどブレイクに対する集中力は計り知れないものがあります。

サーブを受ける側に点数をしっかり取っていくサイドアウトよりも、自分達にサーブ権がある時に得点を重ねていくブレイクの方が大切です。

海外は「柳田石川のサーブを凌げば勝てる」意識というのは、自分達がいかにブレイクしていくかをまず念頭に置いているからこその戦い方です。

サーブ権がある時にこそ、ラリー中のスパイクでシャットアウトは避けなければなりませんし、そのためのセットアップもゆっくり丁寧に行ってほしいのです。

日本に必要な戦い方:ラリー中に相手コートを狙う位置も意図を明確にする必要がある

また、フェイントボールを相手コートに落とす際も、意図をもっと持ってプレーしていってほしいです。

サーブで攻撃枚数を減らすということも重要ですが、打つだけではなくフェイントやパスで返さざるを得なかった時も「攻撃枚数を減らす」意識がほしいです。

清水選手がここ数年で意識が高くなっているのが伺えます。

パスで返す時もセッターに取らせるようにだったり、相手オポジットが転んでしまうようなところに持っていきます。

自分もやられているという意識があるからでしょうね。相手の嫌なところにボールを返すことが当たり前になっています。いいことです。

どんどん真似していってほしいです。

何よりも「味方に優しく、対戦相手には厳しく」です。

次回が多分最後に…「今後どうしたら?」というところを考えていきたいと思います。


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