バレーボールのミカタ

バレーを気持ちで語らないブログ。「ハイキュー!!」も現物も。年間100試合近く観戦するバレーヲタが語ります。

チケット発売情報

チケット発売情報

10/27,28 豊田合成(HOME)/FC東京/ジェイテクト/堺 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔愛知〕
icon

11/3 堺(HOME)/FC東京 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔大阪〕
icon

11/3,4 パナソニック(HOME)/豊田合成/大分三好/ジェイテクト 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔福井〕
icon

11/3,4 JT(HOME)/サントリー/VC長野/東レ 2018-19 V.LEAGUE Division1 MEN〔広島〕
icon

11/11 東レ(HOME)/VC長野 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN〔静岡〕
icon

11/24,25 堺(HOME)/JT/サントリー/FC東京 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔大阪〕
icon

12/8,9 パナソニック(HOME)/ジェイテクト/サントリー/JT 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔大阪〕
icon

12/8,9 堺(HOME)/VC長野/豊田合成/FC東京 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔福岡〕
icon

1/5 パナソニック(HOME)/サントリー 2018-19V.LEAGUE Division1 MEN 〔大阪〕
icon

OQT2016 龍神ニッポン

OQT2016男子大会総括②…疑問点を踏まえて、攻撃面について考える

投稿日:

意味がわかんない記事が多すぎて、思考停止しそうになるところを踏ん張っているリオです。

考えることをやめてはいけない…! ハイキュー!!を読みながら頑張るとします(笑)

さて、ここから疑問点の記事を踏まえて、いろいろな角度からこの大会を振り返るとします。今回は「攻撃面」について。

主にサーブやスパイクですが、それまでのレセプションやセットアップについてなども触れます。レシーブ・トスあってのスパイクですしね。

そして、あらかじめ言っておきますが、この記事はとても長いです。

サーブ面:スパイクサーブのミスとそのリスク

一見すると、中国戦からサーブの歯車が狂っているように見えた今回のOQTでしたが。

日本は柳田選手・石川選手・清水選手の3名がビッグサーバーと呼べる選手であり、この3人がサーブで崩してくれないと困る。

これも端から見るとそういう感じでしたよね。

実際中国戦だけに焦点を当てると、3人の強いサーブが入ってこなくて、サーブで崩すということができていなかったように見えました。

記者さん方はそう書くのですが、解せないのは、「サーブで攻める=ビッグサーブ」だと思ってない?ということです。

日本のチーム作りは選手の能力に依存しがちで、この3人を欠いたらじゃあ勝てないのかと思ってしまいますよね。

だからこの3人は必要なんだということを強調します。

いやいやいや…そうじゃなくって。

まずこの3人に限定して依存してしまうことが落とし穴です。

サーブを打つのは3人だけじゃないんだから、全員でもっと攻められればいいことではないですか?

ジャンプフローターサーブだって使い方次第でサービスエースを狙えます。

というか、サービスエースばかり狙っていても仕方ない。基本相手チームの方が強いサーブは受け慣れているし、レセプションもうまい。

そして筋力が足りてない日本チームの若手のサーブなんて、コースに打たなければ相手はどうとも思わない。

ここさえ凌げば日本には勝てる。そう分析されてしまっていたということですよ。

ブレイクを狙うには確かにビッグサーブは不可欠ですが、たった3人でも全員不発に陥るのは予測できるはずです。

しかもこの3人は全員手負いです。元々ケガはそれぞれ抱えていたんです。

最終的に試合に出られなくなってしまったり、無理を押して出場したりしていました。

サーブが入らないから…などと酷使を続けました。ケガを悪化させることも予測できたはずなのです。

それなのに、ビッグサーバーが少なすぎる。特にスタメンに。

そして3人は何がなんでも相手を崩さなきゃいけない。サーブを入れなきゃいけない。

これではサーブが入る率がそもそも下がるものですよね。

サーブ面:サーブの指示は的確だったのかどうか

「ビッグサーバー3人は得意なコースへ強いサーブで攻めること」それがチーム全員の共通認識。以上。

えええ…ってなりました。

参考:男子バレー、再建を託す次期監督は外国人監督がベストか? - THE PAGE

この記事のタイトルはこうですが、山本氏にインタビューした内容です。これは全体的に読んでいただきたいのですが、今はサーブについて。

もっと的確に「どこをどう狙うのか」といったことはなかったようですね。全然指示と呼べないくらい具体的じゃないです。

サーブ&ブロック戦術というものがありますが、それはサーブの狙いどころが明確で、崩して攻撃枚数を減らして、攻撃を絞り込むことを前提としています。

例えば、(強くても弱くても)サーブで崩す→攻撃の的を絞る(レフトとライトなど4枚の中から選ぶ)→トスが上がった方向へ3枚ブロックといった内容ですね。

このサーブにはいろいろな役割があって、崩す(Aパスを入れさせない)だけではなくて前衛WSやMBなどターゲットを狙って攻撃に参加させないようにするといったことも有効です。

山本隆弘氏が解説でよくこうしろとおっしゃっています。

ですが、どこへ打つなど具体的な内容を知らされていない龍神は、その通りに打ってサービスエースが取れたら万歳、ミスったら「ヤバい。次は入れなくては」というプレッシャーと戦っていたかと思います。

しかも体は思ったように動かない。すっかり自身を見失っていたと感じました。

さらにケガによって体のコントロールもままならなかったでしょう。

サーブは全て攻めるということも大事なのですが、入らないとなった時は焦って思考停止しないように、試合中に自分でだんだんと調子を合わせていくというプロセスも必要です。

これも元・ビッグサーバーの山本氏がよくおっしゃっていることです。

特に大事なのは試合後半ですので、そこで1番のサーブを打っていかないといけませんよね。

後々ディフェンス面でも触れたいのですが、ビッグサーブとディフェンスが連携してきたらもっと強いと思うのですが。

スパイク面:スパイカーが余裕を持ってコースを選択できていたかどうか

実際のところ、スパイクを決めたシーンよりも実はシャットアウトを食らう場面が強く印象に残ってしまいやすいので、スパイクの決定力というのはワールドカップよりも劣っていたのではないかと思います。

実際の数字は対戦国や試合数も違いますので、数字を比較しても意味がないと感じますし。

スパイカーによっては、ケガの影響や体力の限界からか後半どんどん打点が下がっていくのに、いい時の状態のままスパイクを打ちにいってシャットアウトされていた場面もありました。

日本は体が小さいですし、シャットアウトはできるだけ避けるような打ち方をすることが大事です。

負けが混んでいて勝った姿を見せなくてはというプレッシャーの中、痛みを抱えたスパイカーの判断力はとても落ちていたのではないかと思います。

そこで、石川選手がケガをしたというのはありましたが、米山選手が登場し活躍してくれたのは大きいです。

米山選手のスパイク決定率は決して高くはないでしょう。

本数をいちいち数えてなくても、決定率自体は低いと見ているとわかります。

そんな米山選手が多いのは「リバウンド」の本数ですね。

相手ブロックが高く覆い被さってくる時は、決して無理をせずにリバウンドを取りに行きます。

そしてAパスを返して、そこから攻め直していくスタイルです。

勿論そんな米山選手でもどうにもできない状態でブロックにシャットアウトされることはありますが、米山選手のように相手ブロックを見て最善を選択していけるスパイカーは日本にとって貴重です。

しかし、では何故米山選手がずっとスタートではなかったのでしょうか?

そういったことを考えると、やはり米山選手はサーブやスパイクにおいて火力が不足しているということは否めないのです。

南部監督はバックローテーションのみで米山選手をよく起用してきました。それがいいか悪いかはまた別として。

バックローテーションのみの場合、レセプションが主な役割とどうも割り切っているらしく、攻撃力が弱い(とベンチやセッターには思われている)米山選手がバックアタックを打つことがありませんでした。

この考え方が落とし穴です。

その後、ケガで抜けた石川選手の替わりを米山選手が務めると、バックアタックをしていくではありませんか。

そこで相手ブロックを見ると、米山選手が助走していくだけで、相手ブロッカーが米山選手を無視できないのです。

ブロッカーに対して「コイツは打ってくるかもしれない」と思わせることが大切です。

決まらなくてもいいので1本は必ず見せていかないと、相手はずっと助走をしていても「ただの守備固めか」と思って米山選手を警戒しません。

その辺もワールドカップでしっかりデータを取っている外国は、守備固めで入った米山選手が打ってくる可能性を捨てて挑みます。

しかし今回バックアタックが増えたことがスパイクにおいてオプションが作れた場面と言えるのではないでしょうか。

そして背が高い選手も、スパイカーが状況判断しながらスパイクを打っていくこと。皆が米山選手のようになっていかなくてはなりませんよ。

米山選手だけが特異的である必要はありません。

常に考えてスパイクを打っていけば、場数次第でずっと伸びていくはずです。

スパイク面:セットアップ、そして多くのスパイカーを選択していくこと

今回選ばれたセッターは、深津選手と関田選手の両名でした。25歳、22歳と若い選手達です。

深津選手はワールドカップを経験しましたし、Vプレミアリーグで4年目という選手になります。

関田選手はワールドカップもいなかったですし、Vプレミアもまだ内定選手として数試合の出場に止まっています。今年1年目の選手ですね。

深津選手はワールドカップに比べ、クイックを多用していて、トスも時折ネットに近くなったり短かったりしてしまいますが、成長を感じました。

しかしもっとMBのクイック、WSのバックアタックを多用しなくては、世界と戦うことは難しいです。

Aパスではなくても、BパスでもCパスでも使っていかなくてはなりません。

スパイカー選択の引き出しとしては、深津選手には課題があったと思います。

関田選手はスパイカーの選択が面白い印象でした。

大学の頃の試合を見たことがあるのですが、ダイレクト・デリバリーの速いトスを持ち味としている印象でした。が、今大会は違いました。

過去は過去。現在は現在。生き残るためにその場に対応していく能力のある選手なんですね。お見逸れしました。

フワッとした伸びのあるセットアップと多くの選択肢を持っていて、トスワークは年齢を感じさせないくらい多彩で見ていて面白かったです。

しかしこの2人のセッターを選んだはいいものの、どう起用して生かしていくかどうかはかなり課題が残ったと感じました。特にポーランド戦においては。

スパイク面:セッターの役割

深津選手の持ち味はセッターとして以外でも、ブロック力とディグ力、サーブ力に優れていることです。バレー選手としては超一級のセンスの持ち主です。

ジャンプフローターサーブが今回の龍神の中では効いていると思った位ですし。

関田選手は身長が低いというところが第一に見えてしまうと思いますが、ブロックジャンプを見ていてもやはり世界にはゴロゴロいる2mのスパイカーと対峙するのは正直苦しいものがあります。

ブロッカーとしては大きな穴であることは否めませんし、以前も言いましたが、男子バレーにおいて世界最小・最強セッターは有り得ないのです。

ブロックの穴はベンチも実感しているはずです。だからポーランド戦はああいった内容になったのですから。

2セット目に頭から関田選手を起用しようとしてローテを3つ回すと、それはポーランドにバレていて不利なローテで戦わされたというね。

ベンチは当初はやはりバックローテーションで2枚替えさせるためだけに関田選手を呼んだのではないかと感じます。

試合を重ねるにつれて、2人のセッターを多用しようと努力していたのは感じました。

リベロと同じく背が低くなりがちなセッターですが、サーブ・ブロック・ディグにおいて穴になってはいけないと思います。

やはりアジア勢でも中国やオーストラリアは世界トップクラスの高さを持っているのはわかっていたはずです。

関田選手が低いのが悪いのではなくて、そもそも選んだ側、起用方法に問題があると言わざるを得ません。

大型セッターが必要…といった内容の記事は出ていますが、大型だけに目を向けず、セットアップや選択肢を間違わないかどうかなどの能力も考慮してほしいものです。

スパイク面:レセプション・アタックとトランジション・アタック

次はレシーブ面です。

ディフェンスとかぶるのですが、ここではレセプションからのスパイクとトランジション(ラリー中)からのスパイク。それらへの持って行き方のお話です。

OQTの大会を通して、龍神もついに「Aパスでなければクイックは使えない」という考え方はやめたようですね。

Bパスからでもクイックというところまで来ました。

「レセプションの成功率を」ということが課題とされがちですが、そんなことはないと思います。

強いサーブが来てしまったら、それは取れなかったと諦めて次へ行くべきです。

必要なのはパスの正確性ではなく、相手よりもブレイクで上回ることです。考え方からですね。

極力相手サーブの時にブレイクを大量に取られないよう、レセプションは上に上げて、ハイセットをスパイカー打ちこなすということがやはり必要です。

海外と戦う上では強いサーブに受け慣れることも大切ですが、中国戦では攻撃を封じてくるジャンプフローターサーブで崩されるケースも多かったですね。

そして攻撃参加を封じられるようなサーブにもたくさん苦しみました。

ジャンプフローターはハイキュー!!でも出てきているように、「オーバーで捕まえる」のが理想です。福澤選手が披露していましたが。

また、トランジション・アタックになると、ハイセットは上がるもののスパイカーが強打できないという状況もたくさんありました。

これもかなり前から言われているし、修正が必要だと感じます。

これから先、上に行くためには、相手の打ってくるまたは返してくるボールに対する意図を選手達が知る必要がありますし、また日本の選手達が意図を理解した上で相手に対応し、同じことをやっていくことが必要だと思います。

攻撃面総合結論:オプション、ワールドカップ+αが足りなかった

大会中再起不能なケガ人は出るわ、その交替要員は少ないわで、攻撃力そのものはワールドカップよりも落ちたんじゃないかというのが私の見方です。

あれだけケガ人が出ていれば、攻撃が落ちることは確かに目に見えているはずなのですが、WSは特に八子選手と浅野選手を外して、追加メンバーは福澤選手のみ。

どういうプランで戦おうとしたのか、具体性も足りないですし。

本来ならば、ワールドカップ+αを期待したいところでした。

そして福澤選手のみにその+αを期待しようとしていたのではないかというような選手選考。

蓋を開けたら、ずっといる米山選手が+αかのようになってしまっている現状。

それだけで埋まるわけがない大きな穴ができた事実。

確かにワールドカップ時よりも試合期間は短いですが、プレッシャーと元から抱えていた選手達の負傷の重さをもっと重く受け止めるべきでした。

もっといろんな選手を使って戦っていくという方向はなかったのでしょうか。

今、新しい選手の発掘しようとしているようですが、今いる選手達でも勝てる方法に加えてさらに+αであってほしいのです。

参考:日本男子バレーに必要な本気の改革 露呈した層の薄さ、対応力不足

米山選手「リオに向けてやってきて、そこで結果が出せなかったことは、僕たちに100%の責任があります。でも、根本的な問題は解決できていない。大きくて動ける選手を探すことも大切だけど、今いる選手でどう勝つか、それを真剣に考えないと東京オリンピックに向けても、厳しいと思う。若い選手も出てきたし、現場と、強化と、ミックスして進めていければ、必ず道は開けると思うんです」

今いる選手でどう勝つか…攻撃面では特にそれを考えさせられました。

いい選手はいるし選ばれたなりの選手達がある程度揃っているのに、選考・起用方法が最も大きな課題だったですね。

実際どうすれば良かったのか、ライターさんの意見も知りたいところです。もう1歩先が知りたいです。

疑問点に照らし合わせて

・選手選考は実力を伴っていたかどうか、もっといろいろな選手を選べたのではないか

・選手起用はどうだったのか

・戦術の徹底、理解は十分だったのかどうか

・日本がアジア勢から勝ち上がるための戦略はあったのかどうか

・ワールドカップでの結果を踏まえて、課題を克服したのかどうか

・選手達の相次ぐケガは予期できていたのではないか

この辺がよく関わってきます。これらの疑問と合わせて、プランを作って大会に挑んでほしかったですね。全ての疑問に答えられる記事はないものか…。

長くなりました…語り尽くせないですけどもね。ゆっくりできるだけ全ての事項に触れながら考えていきたいと思います。

次回は何のテーマになるかわかりませんが、こんな調子でいきます。

-OQT2016, 龍神ニッポン

Copyright© バレーボールのミカタ , 2018 All Rights Reserved.