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「サーブレシーブが乱された」はもう負けの言い訳にはならない

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女子代表の選手交替の仕方を見たり、男子代表のワールドカップの様子などを思い出し、また思うことがあったので書いてみます。

良いレセプションというのは、良いセットアップや良いスパイクがあって初めて評価される

勿論「今のはナイスレシーブだった」という1個のプレーに対してはある程度見ている人は必ずいます。

強打のスパイクレシーブ…「ディグ」や、手の甲で上げたレシーブなどは客席が湧きます。スーパーレシーブというものですね。

しかしサーブレシーブ…レセプションについては、地味な印象です。強いサーブを打った方に目がいきますからね。

「レセプションはAパスを返して当然」のような扱いのような気がします。

良いセットアップや良いスパイクに繋がって1点が取れた時に、「いい形ですね」と言われます。少なくとも日本では。

しかし、現在バレーボールでは、全てAパスを返すというのは至難の業です。

敵は相手の攻撃枚数を減らそうと、必ずサーブで攻めてきますからね。

またジャンプフローターサーブの場合も例外ではなく、スパイカーの助走を妨げるようなコースに打ったりと工夫してきています。

ジャンプフローターのような威力が弱いサーブであっても、横に弾いてしまったり、相手のコートへ行ってしまったりコントロールが難しいことはよくあります。

そしてレセプションで崩されて、そこから1点が取れなかった場合は「最初のサーブレシーブ(レセプション)が乱れたからスパイクが打てなくなって1点が取れなかった」と言われてしまいがちになります。

果たして、それは本当にそうでしょうか?

良いレセプションが必ずしも良いセットアップや良いスパイクに繋がるというわけではない

女子代表というか、日本のバレー全体的に見てもそうなのですが、「速さ」に無駄にこだわったりしていてほとんどAパスが返っていて「レセプション返球率」が高くても、スパイクがなかなか決まらなかったりするのは何故でしょうか?

良いレセプションがあっても、その後のセットアップの乱れやスパイカーの入るタイミングなどが合わなくなってしまう場合があるからですよね。

セットアップの乱れは試合を見ていればほとんどわかってしまいます。

今のは「トスが低かった」「アンテナまで伸びなかった(短かった)」「ネットに近かった(ので披ブロックを受けた)」など見ていればわかります。

ネット際の攻防を見逃さないようにしてみてください。

スパイカーはある程度セットの位置を見ながら落下地点を予測して助走に入りますが、その位置が少しネットに近くなっていて、トスがネットから離れているというのもあったりします。こちらも見ていればわかります。

本来ならば、スパイカーもセッターを信頼し、安心して助走をしたところにきちんとトスが来るというのがベストなんですけどもね。

ハイキュー!!もよくそれを目指しています。日向が目をつぶっていてもスパイクが打てるようなところへ影山がセットアップ…というのがスタートでした。

逆に悪いレセプションが必ずしも失点に繋がるというわけではない

基本的にAパスでなければ攻撃できないということはありません。

特に代表のようなトップクラスの選手達ですと、乱れた状態からハイセット(二段トス)でいくらでもカバーすることができます。

男子代表の北京五輪出場時代ですと、「乱れた状態からでもクイックを使っていくというコンセプト」でした。

スパイカーは今も昔も能力が高い選手が揃っていますので、セットアップでカバーすれば多少セットが乱れても打ってくれます。1点に繋がりますよね。

日向が変人速攻で目をつぶるのをやめたのは何故でしょうか?

空中戦で自分自身が戦うためですが、自分がスパイカーとしてボールを捌く力が必要だと感じたからですよね。

悪いレセプションから失点に繋がる場合というのは、セッターやスパイカーの間で修正することができなかった結果ということです。

必ず失点するというのは、たまたまそういう結果が数字に表れていただけということです。

レセプションの返球率が低くても、試合に勝つことはできます。

繋いだボールを相手コートに落とせば1点が取れるわけですから、レセプションは上に上がっていればいいわけです。

本当に悪いレセプションというのは、相手コートに直接ボールが返ってしまったりする場合です。

ボールを自分達のコート内で繋ぐということが1点を取るためには大切だからです。

海外チームでは、レセプションはネット際ではなくアタックライン付近に上げていくというのが定石です。相手コートへ行ってしまうことがないようにするためです。

そこから能力の高いスパイカーが打っていくわけですから、1点に繋がりますよね。

Aパスでなくても1点を取れるチームが強いので、そういうチームは良いレセプションを常に返す必要はなくなる

途中のセットアップやスパイカーの打ちこなす能力だったりで、修正できるチームが強いと思うんですよね。

よく高校や大学のカテゴリーを見ていて思うのが、「良いコンビを作りたがるけど、高いセットをスパイカーが打てるところに持っていけないし、スパイカーも打ちこなせない」というチームが多いなということです。全国大会であっても。

例えば高校のトーナメント戦になってくると、最終的にハイセットを打ちこなせるチームが上位に残っていくなと感じます。

最初からAパスからの難しいコンビの練習を死ぬほどやるよりも、難しい状態からスパイクを打って1点にする練習をした方が良いんじゃないかなと。

トーナメント上位になってくると試合数もかさむので疲れも出てくるし、Aパスなど気にしている状態ではなくなりますね。そんな時にハイセットを打ち込めるチームが勝負強いなと思います。

確かに相手コートに直接返すなどの最悪な状態は避けなければなりませんが、それがなければAパスを無理に返さなくても良くなりますよね。

最終的に1点を取るまで繋いだ方が勝つわけです。

トップレベルになると、スパイカーの能力は十分レベルが高い

女子の日本戦を見ていると、つくづくスパイカーのレベルが高いなと感心してしまいます。

控えであってもレベルが高いので、交替で困りませんよね。

セットさえまともに来ていれば、ブロックを見ていくらでも1点を取ることができます。

いや、セットアップが乱れていたとしても、ブロックをきちんと見て冷静に打ちこなしてくれます。

ですので、そんなレベルの高いスパイカーが何人も決めていく試合の方がワクワクしませんか?

いろんな場所からいろんな選手が決めていく方が楽しいはずです。

誰か1人ばかりがスパイクを打っていると、勝っていてもその選手への負荷を感じて「体を痛めたりしないかな」とどこか心配になったりしますし、どこかつまんないなと思ったりもします。

男子の豊田合成が強いけど少しつまらないなと思うのは、攻撃枚数が足りない部分があるからだと確信できます。今はまだ…ですね。

男子代表のアメリカ親善試合においても、石川選手ばかりスパイクが決まっていたので勝った試合でも面白さを見出だせなかったりしましたしね。

結局最終的には重要なのは攻撃なんですよね。

良いスパイカーはコート内に1人でも多くいた方がいい

勝利のためには、良いレシーバーよりも1点を取れるスパイカーを必要とするとやはり思います。

Aパスでなくてもボールを上に上げ、そこから修正しつつ1点に繋げる能力がチームとして高い方が上に行けると思うのです。

無理にAパスや速い攻撃をする必要があるのでしょうか?

相手ディフェンスを惑わせることができるのはスパイカーの数の多さですし、最終的に大事なのは数で優位に立つことです。

数字はあくまで数字ですし、レセプションを攻撃に繋げられないのはAパスからの攻撃を重視するコンセプトの問題です。

レセプションが悪い方が負けたというのはあくまで結果論ということになります。

レセプションが悪くてもそこからスパイクに繋げられるチームが勝てるんですからね。

↓以下が簡単にまとめたものになります(笑)

「レセプションが悪かった」というのは勝てなかった理由にはなりませんよね。やはり。

レセプションが崩されるのは当然のことです。相手は崩そうとサーブを打ってきますからね。

そこから攻撃に繋げることができなかったというのが本当の理由で、そこは無理矢理間に合わないのに速い攻撃をしようとしたということが原因だったりします。

「サーブレシーブが崩された」「レセプションが乱された」という反省点は何の解決にもなりません。当たり前のことです。

勝つために必要なことは、もっと他にありますよね?

そして、ここまで読んでいただけると、答えは自ずとわかりますよね?

長文を読んでくださりありがとうございました。











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