プロ監督について考えます…続き – バレーボールのミカタ

プロ監督について考えます…続き

先日書いたにも関わらず、やっぱり書き足したいと思いました。もっともっと考えていいはずです。

わりと外国人監督とか日本人だとかは気にしないでいただきたかったのですが、やっぱり結果を出ている限り比較せざるを得ませんよね。勿論外国人監督はプロ監督であり、何人かはとても過去優秀な成績を納めていたりするんですよ。

超ベテラン監督と言っていいです。いろんな国で監督をされていますし、母国を五輪に出場させたり三大大会で上位の成績を取ったりヨーロッパのクラブチームで上位だったり、その経歴はとても輝かしい。

一方で、今のプレミアにはわりと新人監督と言いますか、経験が浅い監督が集まっています。サントリーのジルソン監督はサントリー2年で監督業も2年、パナソニックの川村監督も同じですかね。ジェイテクトの増成監督もコーチから今年監督として1年目のシーズンです。

堺の印東監督はコーチ経験が豊富で、クラブチームの監督業は今回が初めてといった感じですかね。元々は主にナショナルチームのコーチとして活躍されてきたと感じました。こちらも堺は2年目ですね。

わりと長いのがFC東京の坂本監督、東レの小林監督ですかね。小林監督もコーチが長くて海外へ勉強しに行ったりもして、それから近年監督になったような。

監督就任、そして結果を出すのはベテラン監督が成せる業な気がする

やはりここまである程度日本のバレーも進化していて、プレミアのチームですと戦術的なのです。選手達はコート内でとても頭を使ってプレーしているんですよ。

「山勘で飛べ」という解説に違和感を感じるのはそういったことです。ある程度組織的なディフェンスの布陣などがあるため、山勘でブロックを飛んだりしていてはディフェンスの布陣が崩されてしまうのです。それはチームにとって困るのです。自分勝手なプレーは失点に繋がります。得点には全く表れませんが、ブロッカーのミスになります。豊田合成のクリスティアンソン監督が嫌うのはそういったミスのことです。

ただ、それでもまだ日本のバレーはまだ考えてプレーできていないんです。世界のプレイヤーはもっと勝つためにいろいろなことを考えてプレーしているのです。今それが一番世界に近いところにいるのはやはり豊田合成ですかね。

これは日本のバレー界においてとても問題視した方がいいと思うことで、選手達が考えてプレーできていないんです。相手がどういう意図でプレーしているのか理解できていないがために、選手達がどこかで思考停止してしまうのです。

例えば、同時多発位置差攻撃を相手にした時にどうやってブロックに着いたらいいのか?など。同時多発位置差攻撃がどういうものかわかっていれば、トスは決して速くないので、トスが上がったのを見てブロックへ飛んでも追い付けるのです。

でも一番いいのは、サーブで崩して攻撃枚数を減らすことが大切…そういう思考が働きます。

ですが、同時多発位置差攻撃をいきなり目の前で見ると、何人も同時に助走をしてきて、誰が打つのかわからなかったり、MBが思いっきり助走するので釣られてブロックに飛ぶと、トスが上がったのはサイドだったりと翻弄されていくのです。

豊田合成の例ですと、監督が様々なことを要求してきたと思いますが、それでも選手達が監督を慕って付いてきましたね。3年目で初優勝でしたが、それでもここ数年で順位を上げてきたチームです。

一番早く結果が出たのはJTでしたね。JTは以前ロシア出身のパルシン監督が務めた時も結果が出て準優勝まで行ったことがありました。ヴコヴィッチ監督が1年目で準優勝、2年目で優勝というのは、戦力が整っていたというのはあったかと思います。3年目の苦戦は戦力ダウンでハードルが上がったというのはありそうですから。

しかし越川選手の加入もそうですが、周りの選手達が監督や越川選手の戦い方を学んで着いてきた結果だと思います。ヴコヴィッチ監督はベテラン監督ですし、すぐ結果を出すことができたのでしょう。とにかく選手達の役割分担が明確で、選手達にはこれさえきちんとやっていれば勝てるという自信も植え付けることができていたように思います。

このように、少しずつ修正してきて結果をきちんと出したチームは選手達もそうですが、監督も凄いと思います。

一方で、プロ監督を雇っても活かせないチームがあるのは何故なのか

プロ監督は選手からチームに残って監督になった監督とはまた違いますよね。確かに選手から監督になるとチームの戦い方や慣習をとても理解しているので、移行が楽というのはあるかと思います。選手達も気が楽でしょうね。

今いるプロ監督は新人であっても戦術の理解度がとても進んでいます。練習方法なども違うので戸惑うこともあるのでしょうけど、もっと監督を利用していっても良かったのではないかと思ってしまいますよね。コミュニケーションがとても大事です。

新人監督を見ていてどうしても感じてしまうのが、采配ミスです。それはやはりあったかと思います。ファンは選手の特徴をある程度理解していますので、「そこでこの選手は使わないの?」などいろいろ思ってしまいます。それは確かにあります。

しかし結果など簡単についてくるものではないと思うんです。簡単に着いてくるとしたら、やはりベテラン監督の業です。現状プレミア男子ですと、もはや個々の能力が高い選手を集めれば優勝できるということはないです。

いくら個々の選手達の能力が高くても、戦術が良くなければ負けてしまいます。これは代表にも同じことが言えます。

ですので、プロ監督をこれからもどんどん雇っていってほしいところですが、結果がほしいのであれば経験豊富な監督を呼んだ方がいいと思います。

それでも元々いるベンチや選手達が意識改革の重要性を理解できないのであれば、せっかくのプロ監督も宝の持ち腐れになるだけですけどね。合わないと決め付けてまた次のプロ監督を呼ぶといったことを繰り返すだけになってしまいます。

または、新しいプロ監督と共に成長するくらいの気持ちで長期的に改革しないと、常勝チームには育っていかないと感じます。

常勝チームを作るのは現状とても難しいのです。特に選手の能力に依存が強いチームはなかなか厳しくなっていくでしょう。ベースとなる戦術がしっかりしているチームは常勝できると思います。

プロ監督は厳しい世界だと思います。結果が出なければ選手達以上に責められるでしょう。シビアな世界だと思います。

日本人からプロ監督は現れないのか?

今回印東監督が初だった日本人のプロ監督ですが。

もっと海外に出て学んでいる監督やコーチもいたはずですけど、企業スポーツという形態上、監督も社員みたいなところがあってなかなかプロ監督がなかなか産み出されませんね。今後はもっと需要が出ていいと思うのですが。

たくさん日本バレーを改革しようとすれば、上層部に受け入れてもらえないというのも意味がわかりませんけどもね。

しかしやはり「指導ではなく監督も同じチームとして機能すること」「頭を使うのは監督」ということが明確にならないと、いつまでも先輩面の監督ばかりが増えていくだけのような気もします。

最低限どんな戦術があるのか相手がどんな戦術を使っているのかなどを理解していて、選手達にどうしたら勝てるのか伝えていくのがベンチの役割かと思いますしね。役割分担は大事です。

やはり面白いバレーが見たいので、戦術から目が離せません。

ただ合わないと切るのではなくて、長い目でみていろいろ改革をしてほしいものですね。