読んでみてほしい記事のご紹介ー豊田合成の優勝に関する記事 – バレーボールのミカタ

読んでみてほしい記事のご紹介ー豊田合成の優勝に関する記事

外国人監督は日本バレーを変えるか。初優勝、豊田合成の”コンセプト”

バレーファンをやっていて、ようやく待ってましたの記事でした。

しかしJTさんの時にもうちょっとこういう記事があっても良かったような気もするんですけど、外国人監督が率いて優勝が2例目ともなると大型メディア(number)に記事が出せる記者さんもさすがに無視できませんでしたよね。

JTの記事もあることはあったんですけど、ここまでの内容ではありませんでしたね。とりあえずこういう結果だったので何か書かなければ…というような記事で。

豊田合成は外国人監督が最初からガラリと全て変えたというわけではない

当初13/14シーズンにやってきたアンディッシュ・クリスティアンソン監督。ですが、守備のシステムはかなり変わった様子でした。まず、本当にボールが落ちないし、ネット際のプレーなどは取りこぼしが全然なくなったなという印象でした。豊田合成の”コンセプト”ではブロックフォローなどはサボってはいけないということなんでしょうね。

しかし攻撃はOPが中心というのは変わっていませんでした。当初は守備面に目が行き、そして助っ人のオポジット選手(当時はイゴール選手ではなく、ブラジル出身のテオ選手)がケガをしてしまったらかなり失速してしまいました。

やはり攻撃をOPに頼むことはそれだけリスクがあります。

かつて現サントリー監督のジルソン監督が選手時代にサントリーでOPをしていましたが、かなりの打数を彼が打っていたにも関わらずケガをしている様子はほとんど見られませんでした。それほどにプロ意識が高くメンテナンスをきちんとしていました。選手として尊敬できる人でした。ですが、もし運悪くケガをしていたら、サントリーの5連覇という歴史は存在しなかったかもしれませんね。

JTからイゴール選手が移籍し、豊田合成に合流して1年目の14/15シーズンは最終的に3位という好成績を残しました。その頃には”コンセプト”が完全に浸透していたようにも思えますが、イゴール選手以外のスパイカーがもっと打たなかったんですよね。他WSにハイセットを処理できる能力が今季ほどはなかったといった感じですかね。

14/15シーズンにおいては、サーブがいいチームが多かったので後半特に苦しんでいた様子でした。15/16シーズンはそうでもなかったのですが、14/15シーズンはJT、サントリーがどうにもならない程にサーブが良かったというのがあったかと思います。

堺の監督の件でもお話したように、堺の印東監督は初めから攻撃、主にスパイクのスタイルをガラリと変えようとしたのに対し、アンディッシュ監督は攻撃面はそこまでスタイルを変えていなかったんです。

OP選手以外の攻撃力や技術の向上を経て、最終的に優勝に結び付いたんだと思います。

記事内にある印象的なアンディッシュ監督の言葉に注目

「キルブロック(ブロックポイント)は、悪いアタッカーが生み出すものだ」

 試合の中でブロックポイントが生まれると、どうしてもブロッカーの方に目がいきがちだ。しかしアンデッシュ監督のバレー哲学では、ブロックポイントは、ブロッカーが優れていたのではなく、「アタッカーが間違ったコースに打ったミスだ」ということになる。

被ブロックはスパイカーがコースの選択ミスをしたという判断だと思います。実際にOPがイゴール選手でなくてもWSのスパイク力向上なしにはここまで強くなれなかったでしょうし、MBも高くて止められないクイックを打つことができるようになったということもあるかと思います。

そして豊田合成がキルブロックに拘らないディフェンス戦術を敷いているということにも注目です。コンセプトでは、ブロックの役割は主にワンタッチやスパイカーのコースを塞ぐことにあると思います。キルブロックが狙いではないはずです。

ただ、チームの打数の5~6割程をイゴール1人が打つ攻撃スタイルについては賛否両論ある。イゴールの卓越した攻撃力を最大限にいかした役割分担と言ってしまえばそうなのだが、豊田合成の選手自身もそれがベストだとは思っていない。

これは次シーズンに期待が持てるコメントですよね。勿論現状をベストと思い込むことは良くないと思います。優勝を不動のものにしてほしいなと思ってしまうのですが、追われる立場になるとまた違います。

今季のリーグでは、昨年のワールドカップで活躍した全日本選手ばかりにメディアが集まることに対し、何度か不満をあらわにした。バレーの内容よりも、華やかな代表選手ばかりが注目される日本バレー界の現状にいらだっているように見えた。

 (中略)
自身のバレーボールに絶対の自信を持ちながらも、どこかでアウェイ感を感じ続けていたのだろうか。「もっとバレーの中味を見て欲しい」。そう訴えているように聞こえた。

これは日本のメディアに対する皮肉ではないでしょうか。

それに、私はブログを書き始めてから、このようなことを思うようになりました。

「メディア」と「ファン」はやはり違う

私はバレーというスポーツに面白味を感じるし、観戦がとても好きです。ですが、普段はアイドルの追っかけもやっているし、選手に憧れたり応援したくなるという気持ちもわかるんです。

ただ「ファン」である限り、やはり好きなものを追いかけるし、贔屓目もできるなと思います。それがある限りこうして文章を打っていても「メディア」にはなれないなと思います。チームの内情など全然知りませんしね。選手にインタビューもできませんし。でもあまり興味もないです(笑)

私は野球中継を見ている父のように、観戦しながらいろいろ言います(笑)主にTwitterでですね。

そんなバレーとのつきあい方ですが、楽しいですし今後もやっていきたいです。そしてブログはというと、自分の考えていることのまとめとかメディアが出してきたものについてこうして反応したりする場になってきています。それしかできません。

しかし日本バレー界の「メディア」というのは、アンディッシュ監督のおっしゃる通り、バレーの中身をあまり取り上げてくれませんよね。

勿論選手の記事は「ファン」によく読まれるし、そこにはニーズがあるんです。それはわかります。選手というのはとても売れるんです。それだけ魅力的なコンテンツに成りうるのはわかります。

ですが、ここで問題になってくるのは、選手はいつか衰えるし引退するということです。

そしていつまでもベストな状態で現役でいるということはないです。ケガをしてしまって、いいプレーができなかったりコートには立たずにベンチにいるだけになるかもしれません。

基本「ファン」というのは勝手なので、勝手に好きになるし勝手に離れていきます。そういうものです。それでいいんですよ。

私も勝手に「ファン」をやっていますし、いつまでも「ファン」である保証はないです。これは私のアイドルの推しに対しても変わりません。

選手の人気を売物にする「メディア」に言いたいのは、「選手の人気が衰えたら売る気なくなるの?離れていくの?」ということです。選手は売物の価値しかないということじゃないですよね?「メディア」は「ファン」ではないですよね?

選手はバレーをするのです。それが本来の姿です。

バレーの中身を伝えるというのは、選手(というかチーム)に対してプラスになることは間違いありません。その内容が肯定であっても否定であっても。

野球やサッカーなどのメジャースポーツですと、批判的な意見もどんどん出てきて活性化します。「ファン」も「メディア」もそのスポーツを見る目が肥えているからです。

それがバレーにはないですよね。「メディア」がバレーを知らなすぎるんだと思います。きっと知らないから伝えられないのです。バレーの質を見る目もありません。

「メディア」はスポーツをもっと発信していってほしいものです。記事だけではなく、テレビ中継も例外ではありません。「選手が輝きを放っています」とかそういうことばかり伝えている場合ではないのです。

選手が何をしようとしているのかが特に足りないと感じます。

NHKBSの中継でトスがネットに近くなるとスパイカーが強打できないのをとてもよく伝えてくださったのが印象的でした。ネット際のプレーに臨場感がありました。このようにプレーを目で追って伝えてほしいですし。

バレーボールは他のマイナースポーツと違って、民法のゴールデンタイムに国際戦が中継されるという有り難い環境にあります。

女子サッカーやラグビーなど、メジャーではなくても結果を残したおかげで中継があるようになりましたが、その点でバレーは異質です。過去の栄光があるからでしょうか。

いつまでも現代バレーを知らない解説者の元で情報の足りない「勝手なメディア」のままですと、視聴者から見離されてしまいます。もう既に視聴率は落ちていると聞いたこともありますしね。

もうすぐOQTが始まりますが、本当に今大会が転機であると願います。