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プレミアリーグ男子におけるプロ監督と今後の行く末

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先日、堺ブレイザーズの印東玄弥監督の退団が発表されて、いろいろと思うことがあったのでここに記しておきますね。
印東監督とはこんな人→就任当時のインタビューはこちら

ここ数年、プレミアリーグ男子はプロ監督の獲得が盛んに行われるようになった

プレミア男子のチームがこぞって外国人監督を招聘したことから始まったように思います。もっと以前にもJTサンダーズ(ロシア出身・パルシン監督)であったのですが、この13/14シーズンというのは特別なものがありました。

それまでは世襲というか、チームの選手の誰かが監督としてチームに残るといったチームが大半でした。東レの小林監督やパナソニックの川村監督が特にそうですかね。代表の南部監督も、パナソニックの元選手であり現役引退後監督を務めた経緯があります。

ロンドン五輪OQT敗退、植田辰也監督の解任、そして監督の公募がありました。実は男子代表の監督はここ何度か公募によって行われていたんです。植田氏が16年ぶりの五輪出場を叶えた直後から始まりました。

名将・ベラスコ監督(現アルゼンチン代表監督)の応募も拒否し、植田氏でロンドンOQT敗退という結末を迎え、男子バレーはいよいよ史上最大の低迷期に入ったような気もします。

北京五輪後、植田氏が残りの4年を任されロンドン五輪出場が敵わず、その後外国人監督が選出されるということになりました。しかしその監督も大分決まるまでに時間がかかり、短い時間で選手達を強化し戦わなければならなかった苦しい状況でした。

ゲーリー氏が結果を残せず、どうなるかという状況でプレミアリーグ13/14シーズンは始まりました。

その時点でプロ監督を擁していたのが、
■JTサンダーズ ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督
(旧セルビア・モンテネグロ代表監督で、三大大会で上位成績を誇る。私も見たことのあった監督)
■豊田合成トレフェルサ アンディッシュ・クリスティアンソン監督
(フィンランド代表監督で五輪出場経験もあり。私は存じ上げませんでした)
■サントリーサンバーズ パオロ・モンタニャーニ監督
(イタリア出身。唯一12/13シーズンより。セリエAで見たことがあったような…という印象でした)

上のお2方は現在も監督をされていますので、ご存じといった感じですね。

その13/14シーズンは、JTが準優勝、豊田合成が4位と躍進したシーズンでした。大いに盛り上がりました。しかしサントリーは結果6位と低迷し、パオロ監督は契約更新がなくなってしまいました。プロ選手もそうですが、プロ監督も結果が全てと言えばそうなんですけどもね。

監督の能力はチームが活かそう

当時サントリーは改革が進んでいましたが、選手達もベンチもお互いに馴染めずに終わってしまったような印象でした。サントリーは元々5連覇したこともある地力があるチームでしたが、ここ数年の低迷は選手やスタッフの能力の低さがあるわけではないと思います。もっと他に原因があるはずです。監督という表紙だけを変えていっても意味がないと感じます。

その後ゲーリー氏は解雇されてしまい、「日本に外国のバレーはできない」「選手達が自立してない」など選手達が協会からレッテルを貼られてしまったのでとても可哀想でした。

そのレッテルとは裏腹に、14/15シーズンはJTが優勝、ジルソン監督に変わったサントリーが準優勝、豊田合成が3位と、上位3チームが外国人のプロ監督を擁していたのは事実です。結果を残したのです。

堺はというと、14/15シーズンで印東監督がやってきたシーズンでした。しかしゲーリー氏のバレーを見た時と同じような感覚を覚えるのでした。成績もレギュラーラウンド6位と奮いませんでしたが、ファイナル6にギリギリで滑り込み、常にベスト4にいたチームの地力と新しいバレーがマッチできるのではないかと希望を持てたシーズンでありました。

プロ監督とプレミアリーグのチーム

現在のところ、うまくいっているところもあれば、そうでないチームもあるといった感じですかね。うまくいっているチームはベンチとコート内がうまく意思疏通を取れており、結果に結び付いているということでしょう。

ベンチは選手をいかすことができて当たり前と言えばそうなのですが、お互いに活かすことができればいいのになと思うところです。選手達側からも監督の知識を引っ張り出すようなコミュニケーションが必要なのではないかと思います。

ベンチから作戦を与えられているだけではダメなんでしょうね。選手達も作戦や戦術を押し付けられているという感覚を捨てなくてはならないと感じます。

プロ監督の獲得はもっと進んでほしいところなのに

まだメジャーになってきたばかりのような気がします。ですが、成功例がとても凄いものばかりなので、今後も継続していってほしいと願うばかりです。

それほどに意識改革というのは難しいものなのか、たまに「そんなに難しいことをやっているの?」と選手に聞いてみたくなります。

プレミアリーグクラスになると、ずっとレベルの高いところでやってきた選手が多いですし、成功体験があるのでその分折れにくいのでしょうか。しかし豊田合成やJTを見ていると、まさかなと思います。

いつまでも勝てない戦術に拘り続けて負け続けることほど無駄な時間を浪費していると思ってしまいます。どんどん新しいことに挑戦した方がいいと思うのです。

監督は日本人を貫くパナソニックもブラジル人コーチを採用しましたしね。恐らくプロのコーチングスタッフなのでしょう。

ただ、現状ベンチとチームのマッチングという点で手こずっているチームがまだあるので心配です。

レベルの高い監督から、レベルの高いことを要求されれば選手達も自然と奮い立つのではないかと思う

ましてやプレミアリーグの選手達というのは本当にいい大人であり、社会人ですからね。そして第一線でバレーをやってきた選手達です。練習を与える、指導するといった上から目線では選手が着いてこないのではないかと思います。

豊田合成は直接監督と英語で会話しているということからもわかるように、初めは要求されていることのレベルが高いと感じるところですがそれでも選手達が監督の要求に答えた結果ですよね。

ちなみにヴコヴィッチ監督は一応英語ではありますが、通訳なしで会話は厳しいのではないかと思うくらいに英語が訛っています。選手側から話すのは難しくないはずですが、監督の言っていることを聞き取るのが難しいのではないかと思います。

それでも意思疏通が取れていて結果が出ていることからもわかるように、選手達とベンチがうまくいっている例はかなり出てきていると言っていいですので、もっと増えてきてほしいものです。

どこの国出身などとは関係なく、日本のチーム全体が今変わる時期に差し掛かっているのでしょうね。日本代表のテーマも「固定概念の排除」であることからもわかっていただけるかと思います。

印東監督がチームを離れるのは本当に勿体ない

私はそう思います。せっかく同時多発位置差攻撃など選手達が自然とプレーできるまでに成長したのですから、この先が見たいと思ってしまいます。私の理想としては、豊田合成の守備システム+堺の攻撃が日本バレーの基盤となってほしいと考えていますので。

私個人的には、印東監督のような人材はとても貴重ですし、今後も日本で育成に関わっていってほしいんですよね。プレミアのようなクラブチームではなく、大学や高校などの若い世代の育成に関わってほしいと思います。

プレミアの選手達ではなかなか新しいことを0から作るというのは難しいのかもしれません。年齢もある程度かさんでいますからね。ですが、これからの若い選手達はどうでしょうか。

ゲーリー氏や印東監督はほとんど0に近い状態から最新のバレーを植え付けようとしたんだと思います。ですが、プレミアのようなクラブチームですと、豊田合成やJTのように一部改革で結果を出すので精一杯な気もします。

3年とやっていなくては、結果が出てこないのだと思います。それこそ、豊田合成もまだ完璧とは言えませんしね。

これからの若い選手達は0から育成に関わっていけば信頼関係も十分にできますし、変な固定概念がつく前に植え付けることができるのではないかと思います。

個人技ばかりの学生カテゴリーで、もっと組織的にバレーすることを学んでほしいのです。最近の大卒の選手達は組織的なバレーをしてこないためにプレミアではなかなか通用できませんので。

育成段階に関わってほしいなと個人的には思います。

気になる今後の堺ブレイザーズ

中垣内祐一氏が新部長となるようです。有名な選手だったので、名前をご存じの方もいらっしゃるかと思います。

部長とは、チームの統括で監督とはまた役割が違います。

プロ監督を獲得するのかどうか、気になるところです。それでも海外に勉強に行ったり代表のコーチ経験などもある方ですし、海外での人脈がありそうな方ではあります。

今のところ、コーチをしていてベンチに入りそうな選手は見かけませんし、どんな人にオファーをするんでしょうか。目が離せません。

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