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Vプレミアリーグ男子【ファイナル6】オポジットとは… 2/13

更新日:

戦況についてはいろいろな方がもう書いてくださっていると思うので、私はちょっと目線を変えてみようかと思いました。いつもと違ったスタイルで書いてみようと思います。この日はオポジットが少し気になったので、オポジットに焦点を当ててみました。

試合結果
豊田合成3ー0ジェイテクト
東レ3ー1JT
パナソニック3ー0堺

全部の試合を見て気になったのはオポジット(OP)の役割

今シーズンから新しく、ウイングスパイカー(WS)を助っ人にしてOPを日本人で挑んでいるチームが一気に増えましたね。これまではほとんどOPは助っ人でした。点取り屋という、いわゆる「スーパーエース」の役割を求められていました。
ですが、今シーズンはジェイテクト、FC東京がWSの助っ人を招聘しました。そして元々OPが日本人の清水選手がいるパナソニック、ここ3チームほど一気に改変してきたのです。企業の意図が全てわかるわけではないですが、これは革新的だと思ってシーズンを見守ってきました。そしてファイナル6突入で何だか思うことが出てきたのです。

海外のオポジットと日本のオポジット

オポジットとは、いわゆるセッター対角ポジションの選手について、昔のレフトとライトなのですが、レフトを『ウイングスパイカー(WS)』、ライトを『オポジット(OP)』と呼ぶようになりました。戦術の変化に伴い、そう変更されていったようです。昔はライトと言えばレシーブのいい選手が入ってカバーする戦術でしたからね。
ハイキュー!!でいうと、烏野の澤村がそれになります。対してオポジットは白鳥沢学園の牛島若利となるわけです。今でもトップカテゴリー以外では澤村のようにレシーブのいい選手を入れる戦術は行われていますが、日本のトップリーグであるVプレミアリーグではオポジットが採用されています。

まずはポジションの「オポジット」について、参考にさせていただきました。

e-Volleypedia様より『ポジション用語の混乱』

このように、日本はレシーブのいいライト→スーパーエース→オポジットと変化してきたと実際にそう思います。
歴代の代表で、レシーブのいいライトとなりますと、私がバレーを見る以前になってしまいます。その前は見ていないので何とも言えませんが、私が見ている中ではもうスーパーエースの時代でした。私が見ていた中でスーパーエースだったなと思えるのは、中垣内祐一氏や泉川正幸氏、宮崎謙彦氏や平野信孝氏、MB転向前の齋藤信治氏、そして今や解説席にいる山本隆弘氏…ですかね。代表で記憶にあるのはこういった元選手達です。
山本氏の次の世代に当たるライトの清水選手は代表の登録上は「ウイングスパイカー」を貫いていますね。ですが、オポジットと呼んでいいと思いますけれども。この辺の説明は特にないのでわからないですが。

海外のオポジットは日本に来ている助っ人で大分知ることができます。メンバーのほとんどが各国代表で活躍している(た)選手ですからね。現役代表の選手が来てくれているなんて日本は贅沢な環境ですよ。
現在1位を走っている豊田合成のイゴール選手、東レのニコラ選手、堺のペピチ選手、JTのヴィソット選手、サントリーのエヴァンドロ選手など。ヴィソット選手とエヴァンドロ選手は現役ブラジル代表です。いろいろな国から来ている選手ではありますしチームも違いますが、ポジションは同じですから、やはり共通点を感じます。

背が高いけど、ディグ(スパイクレシーブ)もできるしレセプション(サーブレシーブ)にもできる

日本人オポジットとの大きな違いはここです。日本はスーパーエースの名残からか、ディグもあまり練習しないようですし、特にレセプションなどは免除されがちです。求められているのが点を取ることだからですかね。
ですが、海外のオポジットは背が高くてもディグはきちんとしますし、時にはレセプションも行います。元々海外のオポジットはディグやレセプションをしなくてもいいというポジションではないからですね。特にディグはとても必要です。プレミアリーグを初めて見た方も、「海外の選手は背が大きいのにレシーブをよくするなぁ」という印象を持った方は多いはずです。フェイントボールもよく取ってくれますからね。
ですので、冒頭で「背が高いけど」と書きましたが、そういった肩書きはもう世界に通用しませんね。背が高くても低くても世界ではオポジットはレシーブができない選手のやるポジションではないということがわかります。

そもそもオポジットはよくスパイクで狙われる

試合をずっと見ていて、「何だかわからないけれども、さっきからずっと外国人助っ人がスパイクをレシーブしている…」と思う場面がたまにあるかと思います。それは何故かというと、オポジットを攻撃に参加させないようにするために、スパイカーがオポジットを狙ってスパイクを打っているからです。外国人監督がいるチームがよくそうしているのでご覧ください。豊田合成ですと、イゴール選手がさっきからずっと拾っている…と思う場面がよくあります。そうしたことも戦い方なのです。
何故そこにばかり打ち込むのか?と考えますよね。スパイクはコースを狙うこともできます。ストレート、クロスのどちらに打ってもいいわけですが、ただ打って拾われてオポジットへセットされて高い打点からスパイクを打ち込まれるというのはあまりいい状況ではありません。ラリー中のトランジション・アタックでは、特にオポジットには攻撃に参加されたくないですよね。少しでも「攻撃枚数を減らしたい、助走をさせないようにしたい」という意図があります。豊田合成の試合を見ると、相手チームはたまにしつこいくらいにずっとイゴール選手へ打ったりイゴール選手の目の前にフェイントを落としたりと様々な工夫があります。いつもというわけではないんですけどね。

そうしたことも、海外でオポジットをやっている選手達からすれば、狙われるのは当たり前でいつものことなのです。ですので、海外のオポジットは何度もディグするし、フェイントボールも拾うことが当たり前の技術として備わっています。

気になるのは日本人オポジットの諦め癖

オポジットはそういったポジションだからこそ、ディグした時に繋いだからいいというのではなくて攻撃へ参加することを諦めないでほしいんですよね。特にこの日の豊田合成vsジェイテクトにはそれが見られました。オポジットが疲労からかディグした後に転んでしまって、動けなくなってしまうんですよね。海外のオポジットほど、できるだけレシーブで転ばないようにします。攻撃参加が難しくなってしまうからです。攻撃枚数で勝負しなければならないので、転んではいられないわけです。
疲労などなく、足が動いていれば拾えるボールも足が動かなければ転んでしまいます。そこから立ち上がって攻撃のために助走するなど、同時多発位置差攻撃を行っていると1stテンポで入ることができなくなります。プレミアで同時多発位置差攻撃はあまり使われていませんが、それが2ndテンポでも3rdテンポでも同じです。転んで立ち上がってスパイクを打つというのは余計に体力を使ってしまうし、身長が高くて体重もあるバレー選手にはしんどいと思います。ディグなどの基本技術はオポジットがスパイクの多いポジションだとしても免除なんていうことはありません。最低限できなくてはならない基本技術となります。
オポジット歴の長いパナの清水選手は残念ながらそういった指導があまりされてこなかったので、未だにレシーブは苦手としています。彼も被害者と言えばそうですね。しかしバレーの理解が進むとこういったこともファンがわかってしまうので、そこは選手自身が必要なことを考えなくてはならないですよね。
根っからオポジットの清水選手とは違い、新OPの選手達は元々WSの選手ですから、ディグが苦手だしレセプションも入れないということはないと思うんですよね。高さだけではプレミアには入って来れません。全くの素人ではないですし、スパイクを決める能力が高い選手達です。ですが、まだ経験が足りなくて、役割をきちんと理解できていない印象です。やはりレシーブで繋ぐことよりも攻撃に参加してほしいですよね。WSよりもレセプションに入るわけではないんですから。

今後も続くファイナル6

このように、各チームのオポジット選手にも要注目なんですが、選手達がどういう動きをしているのか、是非見てみてくださいね。

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