バレーボールのミカタ

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FC東京 JTサンダーズ Vリーグ15/16シーズン サントリーサンバーズ ジェイテクトSINGS パナソニックパンサーズ 堺ブレイザーズ 東レアローズ 豊田合成トレフェルサ

Vプレミアリーグ男子 レギュラーシーズン総括①ファイナル6へ向けて

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いよいよ週末からファイナル6スタートということで、長かったようで早かったレギュラーシーズンをいろいろ見て思ったことを書いてみようかと思います。以下、各チームの戦力分析や雑感など。

やはり強かった豊田合成トレフェルサ

強いですね。このクリスティアンソン監督が来て3年目、そして昨シーズン後半からずっとこのスタメンでやってきたという言わば集大成にもなるシーズンだったかと思います。強固なディフェンス・システムはもはや他を寄せ付けず、繋いでスパイカーが決めるというスタイルで形になっていました。
昨シーズンとメンバーが一緒ということで、実は書くことがあまりない…(笑)やってることは同じですし、変化もないですね。今年は3冠を実現するつもりで挑んだと思います。レギュラーシーズンは合成お約束?のガス欠が今年も起きるのではと心配でしたが、イゴールを休ませることもなく突っ走り、1位確定になってからいろんな選手を使うという余裕までありましたね。選手達がフィジカルコントロールもできていたということではないでしょうか。天皇杯はやはり前評判通り「優勝」。このままプレミアリーグも行っちゃってほしいですね。
今後は、選手達も大分疲れているはずですが、ガス欠なくそのまま強さを発揮できていれば十分やっていけると思います。選手を替えてやれる余裕もありましたし。
何か不安要素があるとすれば、WSですかね。レセプションを大きく崩されると危ういところを見せてしまっているので。ファイナル6へ向けて修正期間がほとんどないですし、レセプションが崩される時に相手にいかにブレイクポイントを取られないかどうかが。ブレイクを何点か取られるといくら合成でも苦しいですし、サーブで殴ってくるチームが今のところ脅威になりうるのかなと。そう思っています。どのチームもそうなんですけど、合成の場合は特にそこは不安に映ります。

一気に株が上がった東レアローズ

去年は何だったんでしょうか…という程の変わりっぷりでしたね。WS、S、Lを中堅や若手に完全移行してしまい、それが去年よりもずっとうまくいっている様子です。去年の辛抱が実を結んだでしょうか。
若手にビッグサーバーが多いので、サーブが連続して入ってくると脅威ですね。今年から入団した助っ人・OPのニコラ選手もチームへの馴染みがとても早く、サーブが走るとどんどん入ってきますし、コート内にいるベテランプレイヤーのようにチームをまとめてくれる存在ですから心強いですね。トランジション・アタックは彼に任せるという形もできていていいです。頼もしいですね。またワールドカップにも出場したWSの米山裕太選手も現在では控えとして困った時に出場してまとめてくれるといった存在になったのも大きいです。去年の今頃はケガもあるのに彼にいろいろ負担がかかっているように見えましたから。
MBのみ、序盤は若手の伏見選手を起用していましたが、途中からは富松選手と李選手で固定になりました。これはほとんど若手に切り換えているとはいえ、若手を使いながら育てていってほしいところでしたが。最近ですとピンチブロッカーのみですね。
東レの不安要素は、セットアップ。勝っていくにはセッターが鍵になってきます。打ち屋は揃っているので、セットアップに不安が出ないといいのですが…これが悪く出てしまったのが天皇杯でした。天皇杯はベスト8の中央大戦でもかなり酷かったと記憶しています。どこに上げてもスパイクが決まらなくて中央大と接戦になってしまいました。本来ならばプレミアと大学チームには実力差がありますが、あの時はちょっと状態が悪かったですね。セッターが孤立しないように、悪くてもコミュニケーションを取って何とかすんなり修正できるかどうかが東レの勝敗を左右しそうです。

いよいよのし上がってきたジェイテクトSTINGS

世界的にも有名なプレイヤー、マテイ・カジースキ選手を招聘し1年目のシーズンでしたが、どうだったでしょうか。昨シーズンはOPの選手を助っ人に呼んでいたのですが今年はWSの選手。日本人プレイヤーのポジションを入れ替え、ベストを出せるようよく調整していたのは序盤からわかりました。主にWSだった古田選手をOPでスタートを固定しているのが印象的でした。いいアイディアだと。
相変わらずサイドプレイヤーの火力が高く、サーブからディフェンスで優位に立ってトランジション・アタックを取り、ブレイクをするといったチームカラーは基本的に変わっていなかったと思います。ジャンプサーバーの数はリーグでも最多ですかね…?日本のチームはMBがジャンプフローターのチームがわりと多いのですが、ジェイテクトはMBやSの選手もジャンプサーバーで、最大6人でサーブで殴れる…!という。ベテランが多く、プレーに不安が見えない…安定感が持ち味となるのかなと。
私は90年代からVリーグを見ているのですが、ほんの数年前に下位のチャレンジリーグから上がってきたチームで上位に食い込むなんてと思っていました。それだけ戦国時代なんだなと感じますね。レベルがずっと上がっているのでしょう。昔は下位から上がってきてもその後数シーズンはプレミアで下位をさ迷うんですけれどもね…どうやら昔話だったようです。ジェイテクトはスカウトがうまいんだと思いますね。プレミア昇格時点でまず高橋和人選手を引っ張ってきたり。古田選手や角田選手は実は元東レの選手だったり。そして戦力をうまく融合させてここまで勝ってきたんだと。
ジェイテクトの不安要素は疲労ですかね。ケガの浅野選手が戻ってくれば層が厚くなるのですが、ファイナルへ大事を取って調整中なんだと思っておきます。高橋和人選手はうまいのですが、彼だけでは勝てないはずです。ファイナルは甘くはありません。サーブさえ走れば優勝を狙えるチームです。

今年もやはりかつての王者になるのか…パナソニックパンサーズ

今季はサーブがとても良かったです。緩急をつけて揺さぶり、サーブでよく崩していた印象でした。
今季は2年ぶりにダンチ・アマラウ選手が帰ってきました。去年よりは安定して試合に出てくれていましたし、チームに覇気がない時やうまくいかなかった時に鼓舞してくれたりと相変わらずいいベテラン選手で頼もしかったです。昨シーズンの助っ人選手が悪かったわけではなかったんですけどもね…うまい選手ですけど。彼も2度目ですし。しかしスパイクを打つことに消極的になってしまった面が見られたので、そこはセッターうまくやれよ…と思っていたのが去年でした。深津選手もまだ新人の時でしたしね。
ワールドカップでは高いセットでスパイカーを操っていた深津選手でしたが、チームに戻ったらダイレクトデリバリーの低くて速いセットに戻ってしまい、スパイカーが打てなくて苦労している面が出ていて私は残念に思いました。ダイレクトデリバリーだ、インダイレクトデリバリーがいいなどいわゆる世界標準の技術に【今すぐは】拘るつもりはないんですけど、「いい加減に低い速いは捨てなきゃね」と代表や他のプレミアのチームを凄く思ったので、そこは譲れない(笑)特に清水選手なんかは代表の時のように考えながらプレーできなくなってしまっていると思うんですよね。ダンチ選手はそれなりに打ちこなしてくれるのでそこは確かに凄いのですが、チームが活きるとすれば全スパイカーが打てるセットが必要不可欠ではないかと思います。せっかくサーブはいいので。
という事で、パナソニックが優勝するのに必要なのはチームコンセプトの見直しからです。これだけ選手が揃っていながら、代表と変わらないメンバー(特にSとLが)ですからサントリーと違ってチーム作りに苦労しないはずなのに、天皇杯は上位に食い込まず、レギュラーシーズンを上位で通過できないなんて、その意味はわかってらっしゃるのでしょうかね。
とはいえ、サーブは威力も狙いどころも昨シーズンより良くなっていますし、MBにも高いクイックを打とうとする姿勢が見られています。サーブがまず脅威ですから、ブレイク先行を許さないことが鍵になりそうです。

見えてきた印東監督カラー・堺ブレイザーズ

昨シーズンは本当にしょっぱかった。辛かったはずですが、今年の中盤からかなり監督のコンセプト通りに選手達がプレーできるようになり、今やのびのびやっているのではと思う程になりましたね。
軸になってきたのが、石島選手とペピチ選手のビッグサーブでしたね。12月頃からだったでしょうか。ビッグサーブで崩してブレイクするリードする。サーブで攻めるということが後半の躍進に繋がったと考えます。若手Sの佐川選手が固定になり、安定感が出てきたというのも大きいかと思います。
複数のスパイカーが多方向から同時に攻撃に参加する同時多発位置差攻撃がやはり見物です。ポジションの概念がなく、「様々なスロットから様々なテンポで選手達がスパイクを打っていく」という監督が言っていたことがよく見られました。例をあげると、MBの出耒田選手がレフトからスパイクを打ったり、OPのペピチ選手がライトからではなく中央からバックアタックを打ったり、WSの石島選手がクイックに入ったりなどですね。こういうことに選手が慣れたんだと思います。
堺の不安要素は選手層が気になります。リーグは長期戦なので、疲労はあっても長く戦わなくてはなりませんしその分の準備をきちんとしているはずですが、それでもレギュラーだけでは勝てないと思います。選手交替で何とか凌いでいかなくてはなりません。その辺はSやOPの選手が薄いかなと。あとビッグサーバーも足りないので、ブレイク力は少し他のチームに劣る面があるかなと感じています。これらはすぐに始まるファイナルまでにどうにかできる問題ではないのですが…来季持ち越しの課題となりますかね。
とりあえず現状は強い時は本当に手が付けられない程に強いチームですから、そういう面がたくさん見られることを祈っています。

苦しんだ王者・JTサンダーズ

何だかんだファイナルへ残りましたけど、チーム状況は何だか良くはないのでしょう。私がリーグ序盤に見た墨田大会は凄く良かったんですよ。だから、何だかなと思いました。長期戦は何が起こるかわかりません。辛抱なシーズンだったのかもしれません。
若手を育てながら勝たなければならなかったシーズンだったように見えました。優勝チームの時からメンバーが2人も抜けましたし、しかもその1人がチームの要のL・酒井選手だった…上層部は何をとち狂って決断したのか理解しかねますが、チーム方針…母体企業の資金力にも左右されるところはあるので、なかなか難しい話です。ですが、抜けてしまったのは仕方ない。このまま戦うしかありません。
しかしLが抜けるとチームが本当に変わりますね。ハイキュー!!19巻ラストで出てきた「いつも上がるはずのボールが上がらない…それを実感している頃」まさにそんな感じです。唐川選手は新人ながら抜擢でしたし、試合をこなすごとに成長も見られましたけれども。WSの八子選手・安井選手の両者も越川選手がいない間、試合ごとに伸びているのが目に見えてわかりました。ベテランのヴコヴィッチ監督の手腕でしょうか。うまくできていないと付きっきりで指示を出すのですが、できると凄く誉めてくれる。勝ちながら成長させるというのは凄く難しいと思うんですよね。若いチームになるとどうしても好不調に波が出てしまいますし(去年の東レがそれ)。JTがレギュラーシーズンで苦戦したのは他チームの進化とそれが重なったのが原因だったと思います。
やっているバレーは去年と変化ありませんし、サーブでディフェンスも全て優位に立つことができればいつものJTらしいと思えるのではないでしょうか。しかしファイナルへ向けて、優勝はとても難しいでしょうね。

ファイナル6の見所

優勝への道はここから3チームに絞られる

レギュラーシーズンの勝ち点は一旦なくなり、上位から持ち点が付与されます。レギュラーシーズンを上位で通過することはとても意味があります。ファイナル6も勝ち点で争われます。
まずこの勝ち点制が始まったのが昨シーズンからで、前回6位通過したジェイテクトがファイナル6で勝ち越すのですが、それでもファイナル3には進めなかったんですよね。ですから、それを知るジェイテクトはレギュラーシーズンを上位で通過することに拘っていたと思います。
ここからは未知の領域に入りますね。6位のJTはファイナル6全勝すれば…もしくは5勝1敗で行ければ6位でもファイナル3へ進める可能性が出てくるでしょうか。とにかくJTの今の順位ですと、レギュラーシーズンの持ち点が少ないですので、昨シーズンのようにファイナル6で1位通過は厳しいと思うんですよね。ファイナル3まで行ければ可能性は出てくるでしょうが。これで優勝したら凄いですけど。それはそれで見てみたいものです。6位通過は初めから優勝の可能性はないと思われてしまうので。せめてファイナル3まで行ったら、それだけでも凄い…そんな域です。連覇は何度かあったのですが、勝ち点制では前人未到です。
レギュラーラウンド1位の合成は楽だと思います。去年の1位通過はJTだったのですが、ファイナル6で1位通過し、ファイナル3へは進まず直接決勝でしたからね。ファイナル3へ行く行かないはいい方向へいくこともあります。去年の女子プレミアはファイナル3の勢いでNECが優勝しましたし。まだこの制度が2シーズン目ですので、今年はどんな展開が待っているのかわかりません。

今年は特に過密スケジュール

5月にOQTがありますから、スケジュールがいつもよりも早めとなっています。例年ですと、Vリーグは4月上旬に決勝が行われます。去年ですとファイナル6とファイナル3までに空きがあったのですが、今年はありません。とても過密スケジュールです。3レグをこなすだけでも大変なのに、これではOQTに選手のコンディションが整うのかどうか不安ですね。ファイナルで疲労が見られるチーム出てくるのではないかと予想されます。疲労やケガで上位進出を逃すということも有り得ます。今後どうなるか目が離せませんね。

勝ち点…1セット…1点に注目

ファイナル3へ進むには、1点で上位または下位と分かれることもあります。1点がレギュラーラウンド以上に重くのしかかります。誤審している場合ではありませんよ。質の高いプレー、質の高い判定に期待しています。

入れ替え戦のことは記事を分けることにしました。また後日書かせていただきます。とりあえずファイナル6については以上です。


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