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オリンピック・ヨーロッパ大陸予選を見た感想

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リオオリンピックのヨーロッパ大陸予選をLaola.tvで観戦することができました。結果から見れば、最終的に勝負強かったロンドンオリンピック金メダリスト・ロシアが優勝し、オリンピック出場を決めました。そして今季上位に来るだろうなと思っていたフランス、そしてワールドカップに続き大陸予選でのオリンピック出場を狙っていたであろう世界バレー優勝国・ポーランドが日本で開催される世界最終予選に回ってきます。フランス、ポーランドにはまだオリンピックに出場するチャンスがあります。

セミファイナル・ロシアvsドイツ、ポーランドvsフランスもまた熱戦だった

正直予想は決勝でポーランドvsフランスなのかなと思っていましたが、セミファイナルで対決となりました。予選でポーランドがドイツに1度負けているんですね。予選リーグで最上位であれば、ポーランドはロシアと対決となったと思います。

ファイナルはフランスvsロシア、3位決定戦でポーランドvsドイツ

そこで最終的には1度負けた相手にロシアが勝利するという結果となりました。ベンチワークが冴えていたと思います。熱戦だったのは、OQT出場行きがかかっている3位決定戦のポーランドvsドイツですが、こちらも強豪・ポーランドのベンチワークが冴えました。どこが勝ってもおかしくはないレベルのバレーだったと思います。そこで勝敗を分けた要因は一体何だったのか、考えていきたいと思います。

ヨーロッパ大陸予選を見て感じたこと

世界の強豪と戦力の整った新興勢力の差

ロシア、ポーランドは三大大会と呼ばれる試合で優勝できた実力の持ち主です。メンバーが入れ替わっていますし、両者最高に強かったレベルだったかどうかは確かに疑問ではあります。長いこと選手がずっと残っていても選手はいつか衰えますので、入れ替わりと同時に強化していかなければいけないところです。
対して、新興勢力とここでは言わせていただきますが、ドイツやフランスは世界ランキングでもベスト5に入るというわけではありません。FIVBによるとドイツが9位、フランスが10位でしょうか。ですが、戦力が整っていて、上位に十分勝つことができる実力を持ち合わせてきました。予選でドイツはポーランドを破り、フランスはロシアを破っていました。
それでもいざファイナルとなった時に、力を発揮したのはロシアやポーランドの強豪の方で、実に強豪らしい戦いを見せてくれました。

実力差はなくても、最終的に勝敗を分けたものとは

強豪国らしい『修正能力』の高さにあったと思います。

ポーランドもロシアもタイムアウト中の指示が的確に行われていたのでしょう。ポーランドは3位決定戦に追い込まれていたところで、途中セッター交替を選択しました。それまでファースト・セッターの選手が起用されていましたがセットが乱れてスパイカーが打ち切れないという場面が多々あり、スパイクミスにずっと繋がっていました。私も途中セッターを交替してみては?と思ったところです。
その後、セットが改善されスパイカーが打てるようになり、セットを取っていたのも印象的です。フルセットに持ち込んで、最終的にはWSのクビアク選手やミカ選手が要所でスパイクを決めていて最終的に勝利が掴めたと思います。スパイカーの打ちやすいセットがあってこそのスパイクです。セットの高さ・距離・位置を十分な状態に持っていかなければ、どんな素晴らしいエーススパイカーも決められないものです。

ロシアも同じくスパイカーがスパイクを決められなくなる状況があり劣勢だったのですが、そこでアレクノ監督がタイムアウト中にセッターのグランキン選手にずっと話しかけていました。セットの改善を求めていたと思います。その後ロシアのスパイカーが打って決まるようになりました。こういったことも全て選手交替で済ませるのではなく、まずは選手に語りかけ、選手が指示に応えるということができていたのが勝利に結び付いたのだと考えます。

やはり選手自身が自分のできること、やるべきことをとてもよく理解しているのだと思います。そして悪い状況の時にどこを修正すればいいのかベンチがしっかり分析してコート内に伝えること。それができる両者がいて、さらにコート内の修正能力が高いことが強いチームの条件なのではないかと思いました。

注目すべきはセッター交替

そもそもなんですけれども、海外のチームにおいて、セッターの交替を躊躇するチームはあまり見られません。ダメだと思ったらすぐ替える監督は替えます。セッターがどんな名のあるセッターであってもです。ベンチがスパイクが決まらない要因がセットだと感じれば替えるでしょう。勝利が大切ですからね。

3位決定戦はポーランドが途中本当に苦しんでいました。負けてしまうのか?と思ってしまいました。スパイクアウトになってしまったりシャットアウトを浴びてしまうこともあって、なかなか得点を取れずにいました。ポーランドのアンティガ監督は、まずファースト・セッターからセカンド・セッターに替えました。そしてその後セカンド・セッターのセットも乱れてくるのですが、そこでファースト・セッターに戻しました。その後はセットが乱れることなく勝利を納めました。

一旦ベンチに下がったからといってもう用済みだということはありません。選手達が自分に求められていることを理解しているからこそ、ベンチに一旦戻って冷静になれるし、試合において何を修正すべきなのかきちんと考えているのだと思います。その意識の高さや試合にかける集中力が素晴らしかったです。

試合に勝つには勝ちたい気持ちだけではなく、劣勢ならば修正していくこと

修正を繰り返しそれでも突破口が見られなければ、最終的には負けてしまうと思います。けれども、それまでにやることを全てやっていたかどうかが注目すべき点です。まずベンチが修正すべき点を分析すること、そして修正すべき点を選手に伝えること、コート内で修正が速やかに行われることが必要なのかなと。

レベルの高い選手ほど、修正能力が高いです。シャットアウトを食らっても、次に同じ方向へ打ったりはしません。特にファイナルでは決勝での集中力の高さはロシアの方がありましたし、逆に修正しきれず負けてしまったのはフランスの方だったと感じました。

では、日本はどういうレベルなのかどうか…

ここで全ての結論を出すのは難しいとは思います。しかし男女ともに世界のトップと比較して日本の劣っている点はいくつもあります。ベンチの分析能力、選手の技術、コート内の修正能力など、全く及びません。ですが、どんどん参考にしていけばいいと思うのです。

まず日本はベンチの分析能力に乏しく、セッターの交替時が見極められません。替え時だなと思うタイミングはいつでもありますが、そこでセッターを替えるという選択をなかなかできないのは「他セッターになるとコンビが不安…」とか言い出しそうですが、それも速さを追求せず高く安定したセットを追求すれば、セッターによる上げられるセットの速さなど関係なくなりスパイカーが同じタイミングで助走に入っていればスパイクを打てるはずです。セッターを交替すればスパイカーが打てなくなるなど、まともなチーム作りをしているとは思えません。その選手ありきなチームになってしまいます。その選手がケガでもして離脱してしまったらなんて考えていないところが問題に感じますよね。

日本のテレビ放映で問題に感じるのが「不動のスタメン」ですとか「試合に出れない悔しい思い」ですとか、選手交替に対する負のイメージの植え付けです。これは具体的に「○○を修正していくためだ」という説明をしていただきたいと思います。解説者がわりとベンチワークをしたことのないタレントだったりするので、その辺はよくわかっていないんでしょうね。しかし選手交替は悔しいでしょうが、そこでベンチから試合を見たときに自分が何を修正するべきか考えてベンチとコミュニケーションを取っていけばまたコートに戻ることができるでしょうし、そこは試合に出たい私欲よりも勝つための考え方だと思うんですよね。というか、そういうリポートしかネタがないのかと思ってしまいますが。

選手達の修正能力は低くはないと考えています。伝えられたらできるのではないかと。それでも変わらない選手は戦術の理解が足りないと考えます。勝ちたいと思っていたら、とにかく自分がどうするべきか考えると思うんですよね。トップ選手達のように。技術だけではなく、考えて自分のやるべきこと・求められていることができる選手が「勝つために必要な選手」と言えるのではないでしょうか?

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