バレーボールのミカタ

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JTサンダーズ Vリーグ15/16シーズン バレーボール 天皇杯・皇后杯2015 豊田合成トレフェルサ

天皇杯・皇后杯を振り返って…注目した試合④決勝・JTサンダーズ VS 豊田合成トレフェルサ

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何だかんだ男子ばかり見てしまった今大会…女子はちょっと見ていられなかったですね。。内容がちょっと…なので、Twitterにぶつぶつ実況を呟きましたので、気になる方はそちらで。試合もまだ全部見ていない状態ですので、時間を取ってまた見ていい試合があったらご紹介したいと思います。
男子は内容の濃い試合があったので、かれこれ3試合程紹介することができました。中大デルフィーノ、ジェイテクト東海、JT堺、そしていよいよ決勝です。

決勝という名に相応しい試合だったJT VS 豊田合成

豊田合成は前評判通り、試合で大きくコケることもなく故障した選手を出すこともなく、調子を上げて決勝に挑んでいましたね。JTの方は堺に負けてもおかしくはなかったし、エースの越川選手を欠いた状態でも決勝まできました。JTのチーム力は目を見張ります。
内容は「素晴らしかった」の一言につきます。合成のディフェンス力、そして得点力が目立った内容となりました。サーブで崩されてもそこからOPのイゴール選手へ丁寧に持って行き、イゴール選手も味方を信じてスパイクを打ち込んでいました。ラリー中はとにかく得点を取るのに困っていなかった印象でした。イゴール選手がほとんど決まっていたからですね。

豊田合成の勝ち方・スタイルとは

この合成のスタイルは賛否両論があるかと思います。「イゴール選手ばかりスパイクを打っている」と写る人も多いかと思われます。「外国人選手の頼みっぱなしで日本人は何をやっているんだ」と。実際イゴール選手の得点は50点近い。3セット中2セットをイゴール選手の得点であげているということになります。しかしここは昨日今日だけバレーを見てもうまく語り表せない奥が深いものです。

合成のスタイルは一見とてもシンプルなのですが、ディフェンス面は綿密なディフェンス・システムが敷かれています。以前私は「これぞトータルディフェンス・豊田合成」とご紹介したと思います。ハイキュー!!に出てくるトータルディフェンスは豊田合成を見たら一番わかりやすいし、是非真似していってほしいお手本となるチームです。ブロックはリード・ブロックで完全にシャットアウトばかりを目的とせず、コースを塞ぐことに注視して、抜けたコースにはディガーが確実にいること。時にブロックで相手のスパイクコースを塞いで困った相手のスパイクアウトを誘ったりもします。相手にミスを誘ったり、相手に気持ちよくスパイクを決めさせなかったりされるのは相手にとって嫌な、戦いにくいチームとなります。
そして、基本プレーに忠実であり、リバウンドを拾いきれなかったり、ブロックフォローを落としたりといった簡単なミスをしません。コート内は常に落ち着いていて、浮き足立っている選手はいません。そして、ブロックでワンタッチを取ったボールを丁寧にイゴール選手まで持って行き、イゴール選手が決めてくれる。そういったチームなんです。
合成のブロックやフロアのディフェンスが美しいなと思うほどに揃っていてとても綺麗です。きっと無駄な動きがないんですね。そして相手に攻撃させないスパイクサーブを何人も持っていて、ディフェンス力が注視されがちですが、サーブ力も侮れない。穴が少ないチームなのです。イゴール選手以外の日本人選手が何もしていないということはありませんね。セッターの内山選手やリベロの古賀選手の丁寧なセットアップは印象的でした。

優勝おめでとう、豊田合成

現在の監督・アンディッシュ・クリスティアンソン監督になってから、3年目のチームです。選手達も監督が来る前から優勝はできずくすぶっていたところもあったのですが、ようやくチームが完成して、満を持して優勝できたということで、選手の涙にも感動がありました。改めておめでとうございました。リーグ優勝もこのまま行っちゃってほしいです(笑)

凄かった試合内容

イゴール選手ばかりスパイクが決まっていて他の日本人選手は…という印象が残るくらいでしたが、JTがイゴール選手に対してディフェンスが甘すぎました。あんなにイゴール選手に集まっていたのに、なんでイゴール選手にマークが着かなかったの?と疑問が残る程に。2枚揃っていなかったりとか。ですから、「イゴール選手ばかり決めて」という印象になってしまったのはJTのせいでもあります(笑)
今思えば、JTは他の選手に攻撃させないことに注視していたようにも思えます。イゴール選手に決められるのは仕方ない、それよりも他のスパイカーは封じていくというスタイルだったと。クイックに執拗にコミットブロックを飛んでいましたし、真ん中からは通さなかったイメージです。それよりも自分達の得点を取ることに力を入れる作戦だったように思えます。

ヴコヴィッチ監督のTO中の一言「得点を取るチャンスを3回も逃している」

BSさんがリポートしてくれましたが、ディフェンスについての指示はあまり聞かれていなかったのかなと思いました。確かに肝心な時にセットがネットに近くなってしまったりして、そのおかげでスパイクがシャットアウトされた場面もありましたし、勝負所で勿体ないと思う場面があったのは確かです。
とはいえ、越川選手に次いで八子選手も途中治療していて下がるくらいWSが不足になっても、出てくるWSがきちんと違和感なく試合をこなしていて、その辺は堺戦同様、JTの凄さを感じました。合成は実はレセプションがうまくいかない時にWSを2枚替えるのですが、そこでうまくいかなかったりと不安があるんです。JT程交替してもうまくいくチームはまず多くはないと思います。ですが、JTはその点については素晴らしかった。出てくる選手が躍動してどんどんスパイクを決めていく。安井選手については、控えにしておくのは勿体ないくらいの選手だなと思った程です。
選手達が自分達の役割をきちんと理解していて、出てきた時もチームとして溶け込んで仕事ができるんだと思います。ヴコヴィッチ監督が役割をとても明確にしてあるんだと思います。

惜しかったのは、サーブが弱かったこと。いつものように際どいコースへ打って、相手にプレッシャーをかけるのが、弱かったのが本当の意味で敗因かもしれません。イゴール選手に決められるだけではなかったですね。プレッシャーをかけている時は合成にWSの交替させて、セットを取ることができましたから。ヴィソット選手のサーブは良かったのですが、もっとプレッシャーをかけるには他の選手も強いサーブで攻めなくてはなりません。
そして、トスワークです。序盤井上選手、3セット目以降深津旭弘選手だったのですが、井上選手が序盤ヴィソット選手にトスを集めすぎましたね。クイックを使っていかなければ、苦しい展開になります。後半替わった深津選手がクイックやWSのライト攻撃など安井選手を軸にして組み立てたことが良かったと思います。サーブ以外でも、攻撃の分散がセットを取れた要因だったように思います。井上選手はとても丁寧にスパイカーへセットを持っていていたので、そこは好印象だったです。スパイカーは強打できていましたからね。

決着…そして、リーグの行方

今年の試合が終了しましたね。来年はどうなっていくのか、リーグの行方が気になります。リーグを見ていて、JTがここまで大会を盛り上げてくれるとは思わず、試合観戦が楽しい身としては心が踊ります。堺も良かったですし、これは年明けのリーグも面白くなりそうだと思いました。このブログの更新はしばらく続くと思いますが、とりあえず、大会に参加した全チームの皆様お疲れさまでした。バレーボールを盛り上げてくれてありがとうございました。良いお年を~!

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