バレーボールのミカタ

バレーを気持ちで語らないブログ。「ハイキュー!!」も現物も。年間100試合近く観戦するバレーヲタが語ります。

バレーボール 大学 天皇杯・皇后杯2015

中央大学VS兵庫デルフィーノを見て考える勝つために必要なこと

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天皇杯・皇后杯はなかなか試合をリアルタイムで見る時間がなかったため、なかなか記事が追い付かずでした。もっと見てすぐ書いて行きたかったところです。

なぜこの試合が注目なのかというと、デルフィーノ自体が世界標準を取り入れてバレーしているチームというのもあるのですが、出ていたVプレミア勢があまり参考にならな…ちょっと調子が悪そうだったですし、この試合で参考になることがとても多いなと考えたので取り上げることにしました。結果は3ー0で中央大学が勝っているのですが、実に奥が深い試合なんです。バレーにおいて必要なこと、ヒントがたくさん見られたんです。
この試合、中大は本調子ではないプレミアチームよりもやりづらかったと思います。

デルフィーノは高さのある中央大学に対し何をしようとしていたのか?

まずはリードブロックでブロックの枚数を確保していた面が大きいです。きちんとセットを見ながら素早く飛びに行っていた。中大も試合前半は体感的に「なかなか攻撃が決まらないな」と思っていたはずです。クイックに1枚、サイドや時間差、バックアタックなどは2枚ブロックで行っていました。惜しいのは、試合序盤はデルフィーノのブロックの飛ぶタイミングが早かったので、ブロックに飛んで落ち際に中大にスパイクを打たれていたということでしょうか。

デルフィーノがやっているのは、セッターのトスに振られることがないリード・ブロックでした。そしてセットが低くなったりスパイカーの体勢が良くなかった場合に攻撃を通さなかった。ブロックが機能していたということが大事です。低いクイックは漏れないなと思いました。セットが低くなった場合にスパイカーが何とかできずにドシャットされるというのは、中大にとってはあまり好ましくない状況だったと考えられます。セッターもすぐ高さを修正していましたけども。

1セット目、中大は大量リードはできずにずっと緊張した状況が続いています。うまく攻撃をさせてもらえなかったと思います。

逆にパスに余裕がある時はデルフィーノに同時多発位置差攻撃が見られ、中大のブロッカーがどこに飛んでいいのかわからず釣られているシーンもありました。このように、デルフィーノが数で優位に立とうとしていたのが見てわかります。

2セット目はデルフィーノがかなり様々なスロットから攻撃しているので、中大のディフェンスもどう守っていけばいいのかわからなかったと思います。ブロックもなかなか着けていません。いい状態でデルフィーノが攻撃できていれば決まっていますね。1stテンポの同時多発位置差攻撃でしたし。サーブで優位に立った中大が何とか押しきる形でした。

ブロックはというと、1セット目よりもタイミングは合ってきているのですが、まだ飛ぶタイミングが早いようです。このセットは他に終盤スパイクをネットにかけたりしていたので失点がかさみましたし、その分をなかなか取り戻せなかったですが。

3セット目は中大が優位に進めて勝利していくのですが、ブロックは2枚着き続けましたし攻撃枚数を確保し続けていました。ブロックのタイミングも大分合ってきていたので、これから面白くなるという時に!と少し残念に思ったほどです。消耗が激しかったようで、デルフィーノが先に力尽きてしまったという印象でした。

得られたヒントは数の優位性

スパイクでもブロックでも数で勝負するということは相手が格下格上関係なく重要だということです。龍神ニッポンのチームなんかは海外とそうやって戦っていくべきだと思います。海外も個の力ではなく数で勝負してきているからです。

勝つために必要なことは嫌がらせ

とにかくいい状態で相手にスパイクを決めさせないようにするということが大切です。クイックはドシャットすると気分がいいものですが、そこは堪えて、クイック以外へ2枚以上のブロックを着ける。そうすることによって相手が嫌がるということがわかっているのが大事です。バレーは自分達のコート内でプレーを完璧にしていれば勝てると思われがちですが、相手に嫌だなと思わせなくては相手がミスしてくれたりはしませんので。

高さがあるチームですと、数で対抗しても上回ってくることは多々あります。ブロックの上から打たれるとディグするのは大変難しくなります。ですから、まずはサーブで殴る必要があります。そしてデルフィーノのように、低いクイックや体勢が悪いのに無理をして打ってきたスパイクは逃さずシャットアウトもしくはワンタッチで切り返していくということが必要になってきます。個人的に低いクイックなんかが通らないチームは安心して見ていられるなと思ってしまいます(笑)

勝つために必要なこと=嫌がらせまとめ(笑)
・サーブで殴り続ける
・ブロックをしつこく着き続ける
・安定したセットアップから、攻撃枚数を多く確保する

ちなみに真ん中からの時間差やバックアタックは、ブロックをバンチ・シフトにすることでサイドからのスパイクも真ん中からのスパイクもブロックに飛びにいくことができます。相手にもよりますが、基本的に中大や多くの学生カテゴリーで使用されている時間差バレーのチームに対しては、バンチ・リードブロック(バンチ・シフトの囮に引っ掛からないリード・ブロック)が有効とされています。サイドのブロックをアンテナ側に寄せると、真ん中からのスパイクにはあまり対応できなくなってしまいます。

勝つためにやるべきことをやっているかどうか

サントリーは今のチーム状況が良くないのはわかっていたので、負けても仕方ないと思っていました。結果もその通りだったので、去年を思い出して出直していただきたいです。去年のサントリーはこんなもんじゃなかったですから。脳裏に焼き付いております。メンバーが同じでも勝てないのは、やはりブロックがまるで機能していないので、サーブ&ブロックにならないしフロアディフェンスとの連携もうまくいっていないんだと思いますから。
そしてセットもスパイカーのほしいセットになっていない印象です。エバンドロ選手が打ち損じていたり…ご本人が本調子ではないのを差し引いても酷かったですので。本当に勝つために必要なことがまるでできていなかったです。

元々高いチームもデルフィーノのように勝つために必要なことをしてきたら、中央大学は勝利をあげられただろうか?

勝てていたとは思えません。低いクイックや無理をしたスパイクなどはより確実に致命的な失点になります。デルフィーノは先に力尽きたことが大きかったですが。本来背の高さなど関係なく、勝つために必要なことというのはどんなカテゴリーのチームにとっても必要なのです。

東レ戦はセットの高さが十分ではなくスパイカーが苦しんでいた印象でした。そういったことを詰めなければ上位進出は厳しいです。東レも同じくらい乱れていて本調子とは思えなかったのですが、その辺はやや東レが上回ったでしょうか。東レ戦は中大も勝つために必要なことができていなかったと思います。

しかし中大は国内では革新的なチームとなりつつあります。全員ジャンプサーブ、特にMBのジャンプサーブはVプレミアリーグのチームでもなかなかないです。出場メンバーによりますが、ジェイテクトくらいですかね。しかし若くて高さもパワーもあるMBを揃えているのは魅力的です。攻撃力が高いチームですね。
惜しいのが、低いクイックですね。MBが高いセットを打ったり、エース並に点を取ったりしてほしいですね。
そしてディフェンス面は個人技色が強くて、レベルの高いメンバーが揃っているのでしょうがシステムがあまりないのが気になります。同時多発位置差攻撃に対してどうディフェンスしていいのかわからなさそうだったですし。

そしてこれで済んだけども、もしより強力なサーブを備えたチームと対峙した時にどうなるのかも気になるところです。もう4年生が抜けて新体制になっていると思われますが、秋季リーグよりも印象は良かったです。

天皇杯はまだまだ続きますので、1発勝負のハラハラ感を楽しんでいきたいと思います。

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