バレーボールのミカタ

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アジア選手権2017 バレーボール 龍神ニッポン

【全日本男子バレー・龍神ニッポン】アジア選手権の反省会…全員バレー

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どうも。バレーヲタのリオです。

先日の記事で知識を広げたところで、今回の記事になります。

ワールドリーグや世界バレーアジア予選までも十分課題は出ていたのですが、敢えてこの大会だけを取り上げます。

継続的な課題ではあったのですが。

選手起用の問題。まずはベンチが選手の体調をしっかり管理してほしい

気候も違えば、食べ物も違う…それは書かれなくてもわかります。

今までの代表選手だって劣悪な環境で試合があっても戦っていましたし、条件は同じでしょう。

ただ、今季の選手達、体の疲労はかなり着いてきましたよね。

コンディションを整えるのは年齢関係なく選手個人の責任だと考えますが、さすがに…と。

最終的に選手を試合に出す決定を出すのは、監督含めベンチなのですから。

ベスビオカップに出ていた選手もいましたし、ワールドリーグ(WL)6月~7月上旬まで。ファイナルもありました。

さらには世界バレーアジア予選。4戦でしたが、そこまでノンストップで世界を飛び回りました。

ここまで、イタリア~スロバキア~高崎~中国~オーストラリア、1週休んでまたオーストラリア。

ほとんど毎週末ですよ?

それなのに、スタートメンバーをほとんど入れ替えず…。

イタリア~スロバキアは試合に出ているメンバーが少し違いましたが、柳田選手は足をくじいた日とその次の日以外フル出場。

MBの山内選手や李博選手も、最初は固定ではありませんでしたが、試合には出ていたり。

セッターの藤井選手は、スロバキア大会からもうほとんど出ていない試合はないくらいでしょうか。

今年は、例年にない過酷さがあったと感じました。通年ですと、もう少し試合の期間に余裕があります。

世界ランキングの決まるWL、世界バレーアジア予選、これらは今年メインとなる大会です。

しかし、アジア選手権にここまでの戦力をかける必要があったのか…?

優先度を見誤っていないか?アジア選手権<グラチャンです。さすがに。

スタートをあそこまで固めなくても結果はついてきたはずですが…そういう相手と戦いました。

ライバル国、オーストラリアはOPのエドガー選手(17/18シーズンJTサンダーズ入団)、キャロル選手・Lのペリー選手(柳田選手と同じブンデスリーガ参加。チームはベルリン)を休ませていました。

イランはU23チーム、中国も主力は見当たらない…彼らは世界バレーアジア予選を8月に控えていたので、当然かと思います。

何だか、ベンチの控え選手への信頼度が伺えて残念に思いました。

それでも休ませられるところはたくさんあったなと思いますが。

ベンチは選手に今のチームでの自信をつけさせるために敢えて選手を替えなかったのではないか…。

今のベンチのやり方を選手や周囲に信頼してもらうために結果がほしかったのか…ベンチの指示に応えられる選手を中心に起用して戦った。

そう捉えることはできますよね。

まあ、ファイナルのカザフスタン戦で石川選手があそこまで膝をかばって痛そうにプレーしていなければ…とは思います。

もちろんスタートのいい選手が出ていて、そのメンバーを替えずに戦えることはチームにとって1つの理想形です。

しかし、選手の体は1つだけ。壊れてしまってからでは間に合いません。

メンバーをある程度交替しながら戦うのも1つの方法です。ベターな選択ができる相手ではなかったのかなと。

というわけで、結果は出ても完全には納得できません(笑)

各プレー・ポジション別の問題

OP起用…出耒田選手のOP起用にはもっと評価を

トスが十分に上がって、出耒田選手が十分に打てる場面では問題なくプレーできていた印象です。

ブロックアウトを取る技術もありますし、ブロックを吹っ飛ばせる力のあるスパイクで何度かチームが救われています。

あとMBの経験からサイドでブロックの基準になってくれて、MBが寄って跳ぶだけという状況を作れていたのが良かったです。

ジャンプサーブならもっといいのにな…というところですね。以前は出耒田選手はジャンプサーブだったのですが。

OHの2番と5番の記事を見るともっとわかりやすいのですが、OPの次に5番のOHのサーブ順になっています。今季5番を務めるのは石川選手。

そこでOPの選手がビッグサーバーですと、ジャンプサーバーが連続するので相手にはかなりプレッシャーになります。

1人何とかサイドアウトを取れても、さらにもう1人…緊張が途切れることは許されません。

ヴコヴィッチ監督がやってきてからのJTサンダーズの戦い方が象徴的です。

OPに現豊田合成のイゴール選手(または元ブラジル代表・ヴィソット選手)、5番OHに越川優選手というのは、どこのチームも嫌なサーブローテーションだったでしょう。

過去の龍神ニッポンですと、OP山本隆弘氏→OH越川選手というビッグサーバーラインが最強でしたね…。

本来柳田選手が5番を務めるのも意味があって、あれだけのサーブの威力と安定感ですから、OP(ジャンプサーブ)→柳田選手と並ぶと相手も嫌ですよね。

今季それができないから、石川選手が5番となったというのは1つの要因としてあるのかもしれません。

大竹選手はまだ見ていてハラハラするところもありますね。

疲労や経験が関係しているところでしょうが、まずは疲労を取ってしまうことが先決かと思います。

大竹選手はユニバーシアード選抜で遠征をこなしてからワールドリーグ、そしてそのままだったので、かなりの疲労度だったかと思います…。

回復からが彼の本当のベンチによる評価になっていくのではないでしょうか。

ブロックの問題…上位国と戦うには、今のままではやっていけない

ここは何からツッコミを入れればいいのか、もはやわからない領域です。

選手がまだ技術的に未熟ということの以前の問題のような気もしています。ディフェンスはシステムの問題もあります。

今はまだ選手に好きにやらせているのかな…端から見ていてそういう感覚です。

現スタメンの山内選手、李博選手はサーブ力とクイックを買われての起用だと思います。

まずは自分で点数を取ってくれなければ…スパイカーやサーバーとしてまず評価が高いのでしょう。

ブロックというプレーは、直接点数になることもあれば、ボールに触っても吹っ飛ばされたりして点数にならないこともありますから、サーブやスパイクなどの直接点数が入るプレーが強い2人が選ばれていると言えます。

それでも、シャットアウトもしくはワンタッチを何とか取っていきたい…。

効果的なブロックがなければ、世界の上位国には強烈なスパイクを打たれて終わりです。

効果的なブロックとは、全てシャットアウトのことだけではないということは言っておきたいです。

今季を見ていても、たまにワンタッチが取れてそこから切り返してスパイクなどいい形が見られることはあります。

しかし、シャットアウトにしてもワンタッチにしても、いずれもまぐれ当たり…。

MBが出している手を利用されてブロックアウトを取られたりもしていましたし、そこは何としても改善していただきたい。

まず、「手を前に出す」からですかね…ブロックで吸い込みがとても多いので。

そしてブロックはサイドには2枚ほしい…。ぴょんぴょんしないで。

あとサイドブロックのゲス(GUESS)も多すぎる…。

などなど。この辺はブランコーチがグラチャンに向けてどう仕上げるのか気になります。

こういったことの修正は、戦わなくても国内合宿だけで十分に修正可能な項目だと思います。

ブロックの跳ぶ位置や手の出し方…この辺ですね。

ブロッカー1人だけに頼らず、複数で対応することです。それが上位国と戦う上で必要になってきます。

正直、OPどうのこうのよりは、ブロックを1番修正してほしいんですが。

サーブの問題…効果的なサーブが入った時と入らなかった時の差がまだある

先日インドネシア戦を観ていても思いましたが、効果的なサーブが入っているセットはいとも簡単にセットを取るけれど、そうでない時は苦戦です。

レセプションの連携もまだ完全ではないチームなので、崩されると一気に押し切られてしまいます。

インドネシア戦の2セット目、最大6点リードされた状態で20点以降までいき、ベンチも肝を冷やしたかと。

疲労もかなり来ていたので、アジア選手権だけを評価するのは難しい項目ではあるのですが。

しかし、見ていて、単純にもっとジャンプサーバーを増やしたいという気持ちにはなります。

ジャンプフローターも効果は出せないことはないのですが…ここがこれまでの龍神ニッポンとは大きく異なるのですが、ジャンプサーバーはやはりプレッシャーが違います。

現行ルール上では、ジャンプサーバーがもっといた方が有利です。

柳田選手、石川選手クラスの威力があるサーブが打てる選手がコートにあと1人以上ほしい…。

彼らに依存してばかりもいられませんからね。6人全員で戦ってほしいです。

リベロの守備範囲問題

OHの負担をちょっとでも減らしたい…そういった意図でここに書き留めます。

2番と5番でもあげた画像をご覧ください。

アジア選手権ではここを本当によくやられました…。

青い線で書いている部分、サーブの軌道なのですが、これをポトリと前に落とされたりもしていました。

これはもうちょっと前衛にいるMBが拾いたいですがね。

しかし後ろに来るボールはできるだけリベロが…といったところです。

このボールに最初から対応できたのが古賀選手…どうしてここまで井手選手起用に拘ったのかは理解できません。

ファイナルで当たった、カザフスタンとインドネシア。ここ2チームは予選でも当たりましたが、龍神ニッポンのチームを本当によく研究していました。

たった数日で対応できてしまうのですから、ファイナルにふさわしい頭脳と技術があるチームだったと言えます。

それでも、選手の体調管理をしっかりできていれば、敵ではない相手だったと感じます。

レセプションは主に行う3人が最終日まで衝突していたりしていたので、早めにレセプションの範囲の設定がほしいですね。

選手個々のレセプション能力だけに頼らず、「ここは5番が取る」「ここはリベロが」といった誰が入っても対応できるシステムが必要です。

チームの約束事を作り、それに準じて選手が動く…どんな能力の選手が入っても。

これもブランコーチに期待したいです。

セットアップ。選手を固定すると苦しいポジション…

現段階では藤井選手に頼りっぱなしなわけですが…。

アジア選手権を通しても、完全に試合に出なかったのは1試合のみ…本当に休めていませんよね。

所々2枚替えもしたりしていますが、全て成功するとは限らない難しい戦術ですので、多用は危険かと思いますし。

セットアップもレセプションなどのディフェンスと一緒で、誰が出場してもバランスを取る必要があると感じました。

深津選手が試合を壊しかけてしまっていたこともありましたし…控えがこうではチームが困るので。

インドネシア戦のベンチのローテーション回し失敗

よく見たら、そこまで大幅にローテーションが変わっていなかったりしましたが。そこは見誤り申し訳ございません。

しかし、結果的にサーブとレセプションの相性は凄く悪くなりました。

↑の図のS6のところで特にでした。

実際のローテーションのサーブ順は以下です。

1セット目:李博→出耒田→石川→山内→藤井→柳田

2セット目:柳田→李博→出耒田→石川→山内→藤井

※「選手」は省略です。

1個ズラしたんですね。

ひどくやられたS6ローテーションについて取り上げます。この時、1セット目と2セット目で日本側のローテーションが異なることが仇となりました。

1セット目のレセプションでは、インドネシア17番の選手のサーブを受けていました。そこは難なくあがっていました。

2セット目のレセプションでは、インドネシア5番の選手(1セット目は17番の選手)のサーブを受けることになったのです。

この5番の選手、セッターで、2セット目のスタートではなく交替で入ってきた選手なのですが、ジャンプフローターサーブがかなり取りづらそうだったです。

ここのローテーションで前に落とされ李博選手が取れなかったり、柳田選手が狙われ乱されたりしていました。

インドネシアのサーブ効果が高くなり、交替は成功したわけですよね。

サーブから始まるのかレシーブからかはセット間で入れ替わりますが、2セット目も柳田選手からのサーブ順からにしておけば、5番のサーブを受けずに済んだのに…と思いました。

5番の選手は後から投入されたのですが、これは日本側のローテーションが変わったのを見てからの対応でしたからね。

ある程度想定していたのだと思いますが、対応力の早さが凄い…頭のキレる監督さんでした。

しかし、2セット目、ここで古賀太一郎選手を投入した後は、とても落ち着きます。

古賀選手が柳田選手をカバーする形で率先してレセプションしていってくれたんです。

綺麗にAパスというスタイルではありませんが、相手のOHに負荷をかけたいという意図を読み取り、それに対応する姿はお見事でした。

このセット、苦しかったのが、効果的なサーブが入らなかったんですよね…そこもブレイクしてなかなか追い付けなかった原因です。

20点以降、深津選手のサーブが走ってくれて助かりました。こんな感じで、サーブにも波がありました。

3セット目は同じことをしようとしてくるインドネシアに対し、選手がよく対応し、サーブも走ってこの試合はストレート勝利することができました。

惜しいのが、20点以降、石川選手のバックローテーションで浅野選手を投入するのですが、1本サービスエースを取られてしまったんですよね。

古賀選手と井手選手のレセプション範囲が異なるために起こってしまったと感じました。

浅野選手は古賀選手とそこまで一緒に練習できていなかったんでしょうね。

どちらの選手が取れなかったかなどではなく、「レセプションがきちんとシステム化されていたのか?」という部分が気になりました。

古賀選手投入はやはりほとんど場当たりだったと感じます…。

「リベロの守備範囲問題」でも書きましたように、しっかりどちらのポジションの選手が取るのか、チームで約束事を作ると解決できるはずです。

リベロそれぞれの守備範囲が違いすぎるのでは、一緒にレセプションやディグをする選手が戸惑ってしまいますからね。

ビッグサーブといった強烈なサーブは、瞬時の判断が命取りとなります。エースを取られた場面のサーブもジャンプサーブでした。

そのために、あらかじめ「チームの約束事」が必要なのです。

そこは井手選手にも理解してもらい、チームで対応していく…チームを作っていくということをしていってもらいたいです。

今の時期は体力作りも大切ですので、戦う準備をしていただきたいですね。

グラチャンに向けて…

とまあ、チームはまだ完成形ではないと理解しつつ、観て感じたことを書きました。

ブロックの問題がやや根深いな…と見ていて思います。

全員バレーで何とか戦ってほしいところなのですが、ブロックはそう簡単にうまくいかないような…。

コンセプト(チームの約束事)がまともなら、今のメンバーで十分戦えると思うんですよ。

それだけ能力が高い選手が揃っていると感じますから…。

強豪相手に、1人で戦おうとするな!

これをテーマに戦ってほしいです…本当に。

戦う前から書いておきます。

攻撃…スパイクも複数のスパイカーで参加したり、サーブも1人のビッグサーバーに頼ったりせず、全員で崩しにかかる。

ハイセット(二段トス)も味方を想って、丁寧に…。

サーブで崩したら、ディフェンスも…複数枚のブロックで的をしぼり、相手が嫌がるプレーを全員でできるかどうか。

強豪相手なので、勝ち星をあげることすら大変なことです。

だからこそ、ベンチ入りメンバー全員で戦いましょうよ。と。

 

進化はまだまだこれからですね。

もちろん、グラチャンを楽しみにしていますよ!


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