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FC東京 JTサンダーズ Vリーグ16/17シーズン サントリーサンバーズ ジェイテクトSINGS パナソニックパンサーズ 堺ブレイザーズ 東レアローズ 豊田合成トレフェルサ

Vプレミアリーグ男子16/17 総括④~新セッターと世界のスパイクのトレンドに注目する~

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どうも。バレーヲタのリオです。

総括4回目ですが、今回はセッターに注目していきたいと思います。

今シーズンは各チームでセッターの世代交代が盛んに行われていたシーズンだったと感じました。

1シーズンを見ていて、新セッターを知ることができたので、何となく分析してみます。

新セッターご紹介

東レの藤井選手やパナの深津選手、堺の佐川選手だってまだ若いのですが、もっと若い世代が中心となってセットアップしていたシーズンでしたよね。

豊田合成の内山選手やJTの深津旭弘選手はもはやベテランと呼べる域ですしね。

なので、新レギュラーと言える選手をピックアップしたいと思います。

ジェイテクトSTINGS・久保山選手

フワッとしたスパイカーファーストなセットをする選手ですね。

出場機会は、シーズンスタート~2レグ途中までで天皇杯は高橋慎治選手が中心~年明けの2レグからファイナル3まではほとんど全ての試合でセットアップでした。

十分な経験を得られたシーズンではないでしょうか。

ファイナル6をほぼ1人で勝ち抜き、ファイナル3へ進出したのも彼の力なしにはできなかったでしょう。

特に高橋慎治選手がセットしていた時にベンチから見ていた時間を取れたというのも、久保山選手にとって有意義な時間になったのではないでしょうか。

「スタメン外されてかわいそう」なんてよく言われますが、そんなことはなかったですね。

戻ってきた時にそれまで以上のパフォーマンスが出せていたのですから、外れていた時期は決して無駄ではありません。

シーズン序盤から↑のような印象だったので、外された期間があったからといって心配していませんでしたね。

大事に育てられているんだと思います。

今後の課題については、「カジースキ選手の対角OHのbickを増やす」ですかね。

来シーズンもカジースキ選手が残るかは現段階ではわかりませんし、それにジェイテクトはOPを獲得したりもするので、アウトサイドでOHが来るのかOPが来るのかどちらが来るかによりますけど。

技術はいいと思うので、あとは使いどころと経験値ですかね。

サントリーサンバーズ・山本湧選手

昨シーズン終盤からもうレギュラーに定着していましたが、やはり今シーズンはスタートからの起用でした。

特に大きなケガもなく、フル出場だったのは充実したシーズンだったのではないでしょうか。

現状のサントリーの戦力ですと、控えに阿部選手や岡本選手がいましたが、試合の勝敗をほとんど山本選手に託すしかような状態になり、苦しい場面もあったかと思います。

山本選手のトス質と交替で出てくる岡本選手のトス質が異なり、交替させたい場面でも交替によって状況が改善しない場合があるので、ベンチも難しい判断を迫られていたと感じました。

シーズン中のチームの戦力は監督やコーチなどのベンチにはどうにもできないことなので、その辺は今いる戦力で戦っていくしかありませんしね。

山本選手が迷っている時、道しるべとなる選手がなかなか現れないという状況でした。

サントリーはスパイカーが要求するトス、スパイカー好みのトスをあげてスパイカーがベストな状態で勝負するようなコンセプトのチームです。

対して、山本選手は見た限りだと今までは速いトスをあげていたのかなと思います。いわゆる2ndテンポのコンビバレーですかね。元々クイックを使うのは好きそうだなと感じました。

このようなチームの戦い方の違いもあり、たまにトスがどんどん速くなっていったりしたので、もっと冷静に見ることができたら…と感じることもありました。

ブロックを速いトスで振りきろうと考えてしまうんでしょうね。スパイカー要求のトスばかりですと、ブロッカーが追い付いてくると考えているようです。

ですが、スパイカーがもっと攻撃枚数を確保する必要がありますし、セッター側だけの問題でもありません。

山本選手はせっかく1シーズンをフル出場できたのですから、今後はもっと課題に取り組んで、チームを勝たせるセッターに成長していってほしいと期待しています。

今後は「MBと近接スロットでのbickを多用」が1番優先してほしい課題ですね。

山本選手が使っているのはいわゆるパイプ攻撃ですが、MBとレフトの間ど真ん中の位置にトスをあげ、ブロッカーに見え見えでスパイカーがコースを塞がれてしまってシャットアウト…というのを何度か見かけました。

そうではなくて、MBのほぼ真後ろからやってくるOHのbickがほしいですね。

総括①「bick」でも書きましたが、MBの近くでbickを使うとトスの見た目がほぼ同じになるので、リードブロックでもわかりづらいんですよね。判断を鈍らせることになりますから。

それを今まで以上に使っていく、と。

まあ、スパイカーが走ってこないと使えないので、その辺は山本選手だけの問題ではないですが。

サントリーで見たいですけどね…1stテンポの同時多発位置差攻撃。

FC東京・手原選手

面白い選手が出てきましたね。

出場は1レグ途中から天皇杯辺りまでと短い間でしたが。

元々FC東京のチームはサイドの火力が持ち味です。

そこにMBのクイックや手塚選手のbickを多用するセッターが現れました。

今シーズンスパイク賞を獲った新人の栗山選手が、1レグでレギュラーに定着したと同時に手原選手が登場したのですが、どんどん栗山選手にトスをあげていくので、スパイク賞を獲るのに必要な規定打数にあっという間に到達しました。

スパイク賞というのは、アタック決定率の数字がいいというだけではなくて、必要な「規定打数」というものがあります。

そうでないと、試合中1本くらいしかスパイクを打たない選手がほとんど決めたら、決定力が高いと見なされてしまいますからね。

手原選手は本当にクイックをよく使う選手です。

今後の課題は「サイドセット」ですね…。

手原選手が入るだけで、MBであれだけ点数の取れるチームになるので、あとは手原選手がサイドの火力を活かせるようになるか…というところに注目していきたいです。

新セッター達のポテンシャルは高い。「MBのクイック多用は当たり前」

今年代表に呼ばれてもおかしくはないな…というレベルの選手達が続々とやってきたので期待していた部分もあったのに、今年は誰も選出なしということで…残念です。

今年は世界バレーのアジア予選がありますから、そこを逃すまいとJVAが目先の勝利にとらわれているような気もします。

追加招集お待ちしております。

まあ、セッターに求められるのは何もセットアップだけではないです。

サーブ力・ブロック力・ディグ力…この辺も大分クリアーな気がするメンツですけどもね。

センスのいい選手達ばかりです。

あれ、おかしいな(笑)

今後の日本バレーのトレンドとなる攻撃たち。早くできるようになった者勝ち

もう世界では「当たり前」なのですが、それが今後日本でも「当たり前」になっていくでしょう。

サーブのトレンドがようやく来つつあるといった様子なので、スパイクに関しても例外とは思えません。

もう本当に、「早くできるようになった者勝ち」です。

bick多用

世界はもうとっくにトレンドとして採用されているbickですが、日本も例外とは思えません。

海外の選手だけのものではないですよね。

今後確実に必要なスキルとしてプレミアで盛んになります。

そうなってくると、それに応えられるセッターが重要になっていきます。

古いやり方やbickにトスをあげるのを苦手としている場合ではありませんよ。

ネットから離れたクイック

これも必要です。ファイナルの時の豊田合成はこれができなくて苦しかったのですから。

どうしてもまだ「ネット際でセットできればクイックが使える」と思っているセッターが多いように感じます。

クイックに助走するMBも、レセプションがネットから離れたと思ったら、セッターの位置に合わせて助走をする必要がありますけどもね。

クイックについては、プレミア男子でも「1stテンポのクイック(コミットしても止まらないクイック)」が大分数多く見られてきています。FC東京の栗山選手がスパイク賞を獲った要因がそれです。

今後はネットから距離があってもクイックを使っていく必要があります。

そうすると、単純にレセプションが乱されても、相手ブロッカーはクイックの選択肢を捨てることができなくなります。

B・Cパスからでもクイック。しかも高い。

これを当たり前にしていきたいですね。

OHのクイック

チラホラ、パナのOH・クビアク選手が披露してくれていましたね。

クビアク選手は「当たり前」にクイックに入っていきます。

というのも、ローテーションの中で、どうしてもMBがレフト側にいる時にOHが中央にいる場面で助走に入りにくいんですよね。

レフト側にいるMBがAクイックを打ちたくて、OHがレフトで打つ…という場合、MBとOHが交差しなくてはならなくて、衝突の危険もあり、助走が全力ではなくなったりします。

または、そこをサーブで狙われて、MBがクイックへの助走経路を確保できなくなったりもします。

そういったことを回避するため、クビアク選手が中央にいる時はいわゆるAクイックに入るということをしているのです。

その方が合理的ですよね。

この場合、MBはクイックに入らないのか?と言われるとそうではなくて、OHがAクイック、MBがBクイックに同時に入ればダブルクイックが成立しますよ。

1stテンポで入ると同時多発位置差攻撃が成立します。

出耒田選手のように、MBがレフトから高いトスを打ってもいいですよね。出耒田選手はOPの経験がありますから、ハイセット(オープン攻撃)も打てます。

 

このように、スパイクの選択肢は多様化、柔軟化しています。

対応できるチームが勝っていきますよ。

皆さんも、世界のいろいろなトレンドを吸収して、より高いレベルの日本のリーグを楽しみたいですよね。











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