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Vプレミアリーグ男子16/17 総括③~ぴょんぴょんMBはいつ消えるのか?ディフェンス編~

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どうも。バレーヲタのリオです。

今回は総括の3つ目です。テーマは「ディフェンス」。というか主に「ブロック」。

MBに限った話ではないのですが、「ぴょんぴょんはいつ日本のリーグから消えるのか」という問題を前回の総括②「サーブ」を少し絡めて考えていきたいと思います。

肝心な時ぴょんぴょんして自滅というパターンが多すぎたように思う

ファイナル3、ファイナルだけじゃなくレギュラーシーズンもそうだったのですが、「この試合をどうしても取りたい!」という時になぜかぴょんぴょんして自滅しているパターンが本当に多かったですよね。

今思い出してみても、ファイナル3のジェイテクトやファイナルの豊田合成、負けた方にかぎって「ぴょんぴょん」。

勿体ないなぁと思って見ていました。

まずその域ではないチームもあったり。

旧真保式ブロックのパナ、現真保式ブロックの堺、この2つはそれ以前の問題もあります。(パナの元コーチが現堺監督の真保氏ということで)

しかし、それ以外のチームは組織的なリードブロックをある程度できるにも関わらず、肝心な時になぜか勘に頼っている部分がありました。

ある時は徹底的にリードブロックで相手を追い詰めることができ、その結果試合を優位に運んで大差で勝利できます。

問題はその次の試合で、なぜか同じことをしないで逆に自滅してしまって負けてしまう。

いつになったらなくなるんだろうと思ってしまったり。

勘に頼ったプレーは頭で考えたプレーとは違う

要するに、楽をしてしまっていると思うんですよね。

リーグ後半になると体力的にも苦しい時があるのはわかるのですが、あと1歩早く動けばサイドスパイカーに対しブロックが2枚着けるのに…とか。

そのあと1歩のために、頭を使って体を動かしていますか?

味方のサーブで相手を崩し、それから確実にブレイクを取りに行っていますか?

数字を頭に叩き込んでそれを元に勘でブロックに跳ぶというのをよく見かけますが、全て数字の通りに相手が動くなんていうのは大間違いで、戦いながら相手に対応していかなくてはなりませんよね。

それなのに、勘で跳び続けて逆を突かれてもう走れないなど、それはクレバーなプレーとは言えません。

当ブログでは、「ぴょんぴょん」=ゲス・ブロックでほぼ間違いないです

ブロックの跳び方というのは何種類かに分けられます。

リードブロック=トスが上がったのを見て跳びにいくブロックです。一見遅れが懸念されますが、サーブで相手の攻撃枚数を減らし選択肢をしぼったら遅れることもない。サーブとの連携が重要な組織ブロックですね。フロアとの連携も可能です。

コミットブロック=勘とは少し違った意味で、予測に基づいたブロックです。相手に止めをさす時や相手を追い込む時にはかなり有効ですね。

ゲスブロック=ブロッカー個人の推測(ゲス)に基づいたブロック。確実にシャットアウトを狙っているようなことが多いです。シャットアウトできた時は120点、そうでなければ0点です。フロアとの連携は時間をかなり要します。

ぴょんぴょん=推測(ゲス)がハズレて空跳びするおまぬけブロック。0点。後ろのディガーにも迷惑をかけます。日本でかなり多く見られるのはこちらです。

推測(ゲス)でブロックを跳ぶことが全て悪いわけではないです。もちろん。

しかしそれまではリードブロックでしょう…とやはり思います。

相手を追い詰めていない時に推測(ゲス)に頼ってしまうのは博打プレーと言えます。

それくらいに追い詰められているということでしょうけど。

ブロックの違いやそれぞれのメリット・デメリットについては、ハイキュー!!がわかりやすいので是非。

優勝した東レは何が違うのか?サーブで相手の攻撃を限定できたから

優勝した東レの推測(ゲス)のシステムが効いていたのは、サーブで優位に立つことができたからです。

あのサーブ力で相手に選択肢を与えないのですから、当然推測(ゲス)によるブロックも活きてきます。いい時はほぼ2択か1択まで絞り込むことができていましたね。

ファイナルではリードブロックに徹底していて、追い詰められた豊田合成を推測(ゲス)で仕留めるということもできていました。

実は東レもぴょんぴょんして自滅した試合がありました。

ファイナル6のジェイテクト戦など、いい例ではないでしょうか。

サーブで攻撃枚数を減らしたまでは良かったのですが、推測(ゲス)に頼って相手にスパイクを決められてしまったり。攻撃枚数で翻弄されてしまっていました。

こういったことは東レも今後修正していきたいところですね。

東レの「サーブで優位に立って、ディフェンスも楽にする」というのは以前JTがやっていた戦い方と似ています。

JTの方はブロックよりもフロアのディフェンス力が高かったので少し違います。後に出てきますが、ジェイテクトと似たような意図でブロックに跳んでいたと思います。

それにしても、これを当たり前にしていかないと、優勝が手に届かないということですよね。

サーブはブロックやフロアのディフェンスに対しても重要です。

ディフェンスにおける各チーム分析:2位以下

東レは以上のような分析になりましたが、他のチームは今シーズンどうだったのか、書きたいと思います。

豊田合成トレフェルサ

シーズン終盤に入るまではトータルディフェンスが機能していてお見事でしたが。

ファイナルの豊田合成は30点以下だったと思いますよ…。

どうしてゲス・ブロック祭になったのか、端から見ているともはやわかりません。追い詰められたということでしょうか。

スパイクからのディフェンスは来シーズン以降もいい時の状態をイメージするといいでしょう。

来シーズン以降は、まず問題なのがレセプションで、たまに解説からも指摘があった通り「後ろに下がりすぎ」だと感じます。

もっとレセプションをオーバーで楽に処理するということを覚えて、レセプションの位置を前にかまえた方がいいのではないかと。

全部アンダーで取ろうとしているのかなと…。

レセプションをオーバーで取ることをもっとしないと、ジャンプフローターを苦手とし過ぎているような…。

ブロックがテーマですが、豊田合成についてディフェンスの気になる点はレセプションです。

ジェイテクトSTINGS

ブロックの強化に取り組み、シャットアウトするよりは相手にプレッシャーをかけることを意識する練習に取り組んだとカジースキ選手のインタビューで読みましたが、そのお言葉通りでしたね。

参考:各国で優勝経験、ブルガリアの至宝カジースキ Vリーグのレベルは「思ったより高い」 - バレーボールマガジン様より。

「思ったよりレベルが高い」はリップサービスかと思いますが…カジースキ選手は紳士で素敵な方です。

ブロックに関して、1シーズン目のこのチームの課題でありました。一枚だけでなく、二枚、三枚の時でも課題であった。そこを修正していかなければ勝てないと思ったので、監督とも話して、練習の方法を一緒に変えていき、ブロック力を身につけるということを話し合った。チームに加わった頃は、「このチームには高さがない」と監督からも選手たちからも聞いていた。1年経って、ブロックの練習をたくさんやってきたことで、身について成果が出て来たと思う。

ただし、ブロックはどちらかというとメンタル面の問題ではないかと。高さがないからといって、ブロックができないという勘違いをする。高さがなくても、動きや手の出し方で対応できる。相手に良い状態で打たせないことも大事だと思います。毎回ブロックシャットするこというでなく、プレッシャーをかけることが大事です。

各チーム、相手の弱点を見抜いて、そこから攻撃を突く。高さがないということでセッターの上から狙っていく。だから、セッターもブロックの際は、しっかり手を出して打たせないようして欲しい。今はセッターのことを話したが、他のポジションでも同様です。

このチームはシャットアウト本数はそこまで出ていないと思うんですよ。

しかし持ち前のサーブ力とディグ力はあるので、その長所を活かしたブロックに変わりました。

JTもそういった特徴があるので、似ていますね。

しかし、肝心な時、ファイナル3で大手をかけた後の2戦目はオマヌケブロック連発で、そりゃ勝てないわ…と残念に思いました。

惜しいシーズンでした。

サントリーサンバーズ

リベロの酒井選手が2シーズン目に入り、チームでまとめてくれる場面が増えました。

しかし2016年中はディフェンスシステムがイマイチ機能せずでどうなることかと思っていましたけど、天皇杯辺りからマルセウコーチの招聘によって、かなり改善が見られました。

「リードブロックをする時はする」という場面が見えてきました。徹底まではまだできていないのかなと感じます。

あと選手達もまだ戦術通り完璧にできるというわけでもなさそうですしね。

しかし、サーブによる効果も大きいですね。

特にビッグサーバーの柳田選手が離脱した時にはどうなるかと思いましたが、ジャンプサーブを打つ選手がジャンプフローターを織り混ぜて相手を揺さぶるという工夫が見られた場面もありました。

これを来シーズンにはまとめられるかどうか、気になりますね。

ジルソン監督にとってもマルセウコーチというサンバーズに必要な戦力を呼ぶことができたのは大きいですね。

監督がディフェンスシステムも全て構築するのが仕事というわけではないのでね。

豊田合成のアンデッシュ監督は特別ですよ。

監督は必要と思った戦力(コーチや選手)を集めてチームを勝たせるというのが仕事ですから、それに沿った形になったのではないでしょうか。

パナソニックパンサーズ

新ブラジル人コーチもいらっしゃるというのに、未だに真保式を引きずっていてなかなか改善されていないのかなと思いました。

川村監督になってようやく川村カラーになってきたというのは感じました。

ヨーロッパのようなバレーをしたいというイメージはあるんでしょうね。

しかし、それならばもっとサーブで効果を出さないと…勘のいいディフェンス陣がいつまでも現役でいるわけではないでしょうからね。

まだ山内選手のブロックの動きが素人そのものなので、もっと成長しないと世代交代が苦しくなりますしね…。

早く外国人コーチの指導に選手達が対応できるようになるといいとは思うのですが…。

ブロック面でも参考にしたいのはやはりクビアク選手ですね。

サーブを打つ前にスクリーンを指示したり、相手セッターを見ながらフェイクをかけてみたり、ブロックでプレッシャーをかけるのがうまいんですよ。

クビアク選手は試合中も本当によく頭を使ってプレーしているのがわかります。

チーム全体でクビアク選手くらい頭を使ってプレーをしてほしいところです。

推測(ゲス)頼みかどうかは置いておいて、ジェイテクトのようにチームでブロックに取り組む必要があると感じます。

堺ブレイザーズ

こちらは現真保式の真っ只中ということで…。

他にもいろいろな問題があって、ブロックなどのディフェンスだけというわけにはいかないんですよね。

まず真保監督が「サーブは得意なコースへ思いっきり打て」とかタイムアウト中に言っていたのを聞いた時は、もう何だかお先真っ暗に感じた程でしたから。

いつまでも通用するはずもないので、どこかでシステムを何とか組まないといけないですね…。

リードブロックにオプションをつけて…という以外の方法で。

この方法だと、MBが好き勝手に跳んだりするとフロアが対応できなくなりますし。

ディフェンス面での課題は1番あるように思います。

JTサンダーズ

得意のサーブが機能しなかったので、ディフェンスがどうのこうのの以前の問題となってしまっていましたね。

監督の指示通りにサーブを打てるのは越川選手くらいだったでしょうし、越川選手もコンディションが良かったわけでもなく負担が大きかったですし。

ディフェンス全体的にの前にやはりサーブですかね…JTの場合。

ディフェンスが整う場面も少なかったんですがね。それもサーブさえ良ければ改善できるのではないかと思います。

メンバーが優勝時と比べて入れ替わっていますから、新たに入ったメンバーで戦術の理解をきちんとしなければならなかったですね。

とりあえずピースを全て揃えて戦える場面も少なかったですし…。

全て出直して、来シーズンどうなるのか見てみたい気もします。

FC東京

リードブロックしている時もあれば、そうでない時もあります。

きちんとサーブで崩してリードブロックできていれば、トランジションで優位に戦うことができるチームです。

フロアのディフェンスがいいとは言えないので、もう少し誰がどのボールを取るのか、また誰が入っても同じように動けるのかというチーム作りをシーズン序盤からしてほしかったですね。

システム化に注目したいです。

年明けの頃からチームが固まり始めて、そこから挽回した部分はありました。

来シーズンはそのいいイメージを持って序盤から戦ってほしいところです。

とにかく「肝心な時にゲスってぴょんぴょんは勘弁」と毎年思っていますが…

なかなかなくなっていかないですね…。

bickの少なさや攻めのサーブ問題もそうですが、このぴょんぴょん問題も日本バレーのレベルアップには足かせになっている気がします。

全て悪というわけではないので、そこがまた難しいんですけどもね。

実際企業チームからすれば、優勝できればいいんでしょうけれどもね。

でも日本バレーのレベルアップには…ということを考えると、もっと要求が高くなってしまったりもします。

来シーズン、蓋を開けるとどうなっているのか…。

この辺はいい傾向があまり見られなかったシーズンでした。











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